ダル 右肘痛でDL入り「大きな怪我になる前に休もうと言うこと」

[ 2014年8月15日 05:30 ]

故障者リスト入りしたダルビッシュ(AP)

 レンジャーズのダルビッシュ有投手(27)が13日(日本時間14日)、右肘の炎症のため15日間の故障者リスト(DL)に入った。首の寝違えで内定していた開幕投手を回避した3月に続く今季2度目のDL入り。右肘の大きな故障は日本ハム時代も含めて初めてだ。14日(同15日)にMRI(磁気共鳴画像装置)による精密検査を受けるが、DL入りしているヤンキースの田中将大投手(25)同様に、右肘の故障で戦列を離れることになった。

 球団によると、ダルビッシュは先発した9日のアストロズ戦の2日後に右肘に少し張りを感じたという。12日にチームドクターの診察を受け、肘周辺の筋肉の炎症と診断された。13日はトレーナーが見守る中、15分ほどキャッチボールを本拠地で行ったが、状態が思わしくないと判断された。

 ジョン・ダニエルズGMは「MRIで確認するが、2試合の先発を飛ばすだけで収まればいいが」と話した。ローテーション通りなら、14日のレイズ戦に先発予定で、ダルビッシュ本人は「登板日をずらせば投げられる」と訴えたという。だが、チームは47勝73敗の借金26でリーグ最低勝率・392の最下位に沈む。プレーオフ進出は絶望的で、無理をさせる必要はない。14日のMRIによる精密検査の結果が出る前に、チームはすぐにDL入りさせる判断を下した。同GMが「チームがもっといい位置にいたら、いけたかもしれない」と話したように、首脳陣の配慮も働いたようだ。

 ただ右肘は、日本ハム時代に大きな故障の経験がない箇所な上に、長期離脱につながる危険性もある部位。現在の日本選手ではヤンキース・田中、メッツ・松坂に続き、3人目の肘痛によるDL入り。検査結果を待ち、リハビリ方針を決める。

 ダルビッシュはツイッター上で「大きな怪我になる前に休もうと言うことですし、大丈夫です(原文まま)」と軽症を強調。手術を不安がるファンに向け「靱(じん)帯に痛みは出てないので大丈夫かと(同)」と答えた。故障者が続出し、沈むチームの中でもモチベーションを保ち、ここまで10勝7敗、防御率3・06と奮闘。3年目のシーズンの行方を握る、検査結果に注目が集まる。

 <ダルビッシュ米移籍後の故障>

 ◆太腿痛 12年8月23日、右太腿の張りでツインズ戦登板を回避した。

 ◆首痛 12年9月25日、首の張りを訴えアスレチックス戦の登板を回避。13年3月18日にも首の張りでオープン戦登板を回避。7月10日には、首の付け根から背中にかけての右僧帽筋の張りでDL入り。14年3月21日は首の寝違えでマイナー戦登板を回避し、内定していた開幕投手を回避しDLで開幕。5月27日には再び首の張りを訴えツインズ戦登板を回避した。

 ◆神経障害 13年8月後半、腰からでん部にかけて神経障害を発症。右足のしびれが続き、8月18日以降は1勝4敗。

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2014年8月15日のニュース