73発男・岡本は不完全燃焼 2安打放つも不発 投手では2失点

[ 2014年8月15日 12:43 ]

涙で甲子園に別れを告げる智弁学園・岡本

第96回全国高校野球選手権大会1回戦 智弁学園4―10明徳義塾

(8月15日 甲子園)
 3年ぶり17回目の出場となった智弁学園(奈良)にとっては、悪夢のような7回となった。

 中盤まで1点を争う展開が続いていたが、3―4で迎えた7回に併殺崩れで1点を失った後で代打3ランを浴びるなど4失点。結局、繰り出した4投手が明徳義塾打線に16安打を浴びて10点を失い、最後は4―10とまさかの大敗となった。

 1番を打つ大西が3回の第2打席で右前適時打、5回の第3打席で中越え三塁打、7回には左翼線二塁打と、あとは本塁打が出ればサイクル安打という3安打1打点の活躍を見せたが、あと1本が出ず。高校通算73本塁打を誇る3番・岡本も2安打を放ったが、期待された一発は出なかった。

 中堅手として95年夏の甲子園に出場し、4強入りした小坂監督は「後半、(相手の)岸投手が良くなって主導権を取られてしまった。1番の大西は当たっていたが、2番以降が…」とそれ以上は言葉が続かず。

 大会屈指のスラッガー、岡本は7回途中から投手として3番手で登板。その回は打者1人を遊撃へのゴロに仕留めたが、8回には打者5人に投げ、四球を与えた後に3連打を浴びて2点を失って降板と投打に悔しさの残るラストサマーとなり「自分の力がなかっただけ。いつもはすぐ泣くが、きょうはなぜか泣けない」と話し、「寂しいし、悔しい。でもまた練習して次の世界で頑張りたい」と前を向いていた。

 ▼智弁学園・小坂監督(初戦敗退に)「何度もあった好機で追い付けなかった」

 ▼智弁学園・広岡三塁手(9回にソロ本塁打)「つなげたのはよかったが負けたら意味がない」

 ▼智弁学園・浦中投手(7回から登板も3ラン含む4失点)「1点差で抑えようと思ったが、自分のせいでこんな結果になってしまった」

 ▼智弁学園・高岡右翼手(2回に右方向への打球を捕球できず、先制点につながる三塁打にしてしまい)「角度、風から伸びてくると思って飛び込んだが、前で落ちてしまった」

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