元若嶋津の愛弟子で同郷、十両・島津海が涙浮かべ絶句「自分にとって一番の原動力だった」

[ 2026年3月16日 16:01 ]

大相撲春場所9日目 ( 2026年3月16日    エディオンアリーナ大阪 )

錦木(手前)に寄り切られて敗れる島津海(撮影・北條 貴史)
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 15日に肺炎で死去した元若嶋津の日高六男さん(享年69)が入門時の師匠だった十両・島津海(29=放駒部屋)は錦木(35=伊勢ノ海部屋)に寄り切りで敗れ、勝利を天国の師匠に捧げることはできなかった。

 悲報は8日目の取組後に、夫人の日高みづえさんから聞いた。「まだ整理がついていない。衝撃というか、2月11日にお見舞いにいった時は元気だったのに…」。思い出は多すぎて言い尽くせない。「自分にとって一番の原動力でした」と言うと感極まり、タオルで大粒の涙を拭った。

 日高さんは中学3年時に出会って大相撲の世界に導いてくれた恩人である。同じ種子島出身とあり、四股名「島津」をいただき、昨年1月には新入幕を機に若嶋津カラーの「緑」の締め込みに替えた。十両復帰を決めた今場所は初日から新調した「黄色」の締め込みを締めて土俵に上がったが3日目から5連敗した後に「緑」に戻すことを決めていた。奇しくも同日に師匠が天国に旅立つ運命の巡り合わせには「最期の日につながったというか縁を感じます」と話した。

 稽古場での師匠の口グセは「前に出ろ」。島津海も「引いて勝つなら、前に出て負けろ」の言葉を大事にする。7連敗で後がなくなったが、後半戦に強いのが島津海。日高さんの遺志を受け継ぐたたき上げの男は「寂しくなるけど1日でも多く土俵に上がって恩返しをしたい」と決意を示した。

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