【スノボ】平野歩夢 生きざま示す7位 背中見せ続け後輩がメダル「日本の強さ証明できた」

[ 2026年2月15日 02:00 ]

ミラノ・コルティナ冬季五輪第8日   スノーボード男子ハーフパイプ決勝 ( 2026年2月13日    リビーニョ・スノーパーク )

戦いを終え笑顔の(前列左から)平野歩夢、山田琉聖、戸塚優斗の選手ら
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 スノーボード男子ハーフパイプ決勝で、平野歩夢(27=TOKIOインカラミ)は7位にとどまり、2連覇と4大会連続メダルを逃した。1月17日のW杯第5戦決勝で複数箇所の骨折および打撲と診断されてから27日。無理を押して出場した五輪で得たものとは。

 満身創痍(そうい)で臨んだ平野歩の4度目の五輪が終わった。ショーン・ホワイト(米国)以来の2連覇、4大会連続メダル獲得も逃したが、その表情は過去一番晴れやかだったかもしれない。「生きるか死ぬかみたいな気持ちは、どこかに覚悟して持って挑んだつもりだった」と振り返った平野歩は、こう続けた。

 「まずこうやって、生きて戻ってこられて良かった。今の状態での全力チャレンジできたのは、結果を抜きにして、いい経験だったなとは思う」

 五輪史上初めて、斜め軸に縦3回転、横4回転するトリプルコーク(TC)1440に成功してから4年。今大会では予選から戸塚らがTC1440を打ち、12人による決勝は、山田ら2人を除いてルーティンに組み込んだ。韓国の李チェウンに至っては、横半回転を加えたTC1620にも成功。皮肉にも平野歩自身が切り開いた時代の波にのまれた。

 ただ無抵抗だったわけではない。1月17日のW杯第5戦決勝で転倒。骨盤の右腸骨など複数箇所を骨折し、本来は痛みが残る状況ながら「痛み止めを飲んで、アドレナリンも出ている」と無痛を強調。唯一滑りきった2回目は、4回転半技や代名詞のTC1440を入れて86・50点。高さや完成度を欠いて得点は伸び悩んだが、「4年前には想像できない世界観、レベルの高さを(選手たちが)証明してくれた」とライバルたちの進化を喜んだ。

 背中を見せ続けた後輩の戸塚や山田がメダルを獲得し、「日本の強さを証明できた」と誇らしげに語った平野歩。5度目となる30年冬季五輪は「まだ何も考えていない」と言葉を濁したが、スノーボーダーとしての歩みはこの先も続く。「無駄なものは何一つない。また進化し、その姿を届けられるように、自分らしくやっていきたい」。どんな立場になろうとも、これからもスノーボード界をけん引していく。

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