【ジャンプ】宮平コーチが明かす高梨沙羅の進化 ジャンピングスタートと飛行機のような着地

[ 2026年2月12日 01:30 ]

ミラノ・コルティナ冬季五輪第5日 ジャンプ 混合団体(ヒルサイズ=HS107メートル) ( 2026年2月10日    プレダッツォ・ジャンプ競技場 )

宮平秀治コーチ
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 昨年9月から高梨を指導する女子代表の宮平秀治コーチ(52、写真)が、復活への舞台裏を明かした。悲願のメダルを手繰り寄せたのは、「ジャンピングスタート」の導入と、「飛行機の着陸」をイメージしたテレマーク姿勢の改善だった。

 宮平コーチは高梨について「実績があるのに、素直に話を聞く選手だなと思った」と語る。まず着手したのは、後傾気味だった助走時の重心を「フラットに乗る」位置へ修正すること。ローラーブレードを履いて行うアプローチの練習では、特有の不安定さを利用し、シビアな重心位置を体に覚え込ませた。

 重心が安定した上で、今度はスタートを変えた。それが「ジャンピングスタート」だった。身長1メートル52の高梨にとって、スタートバーの位置は高く、従来は浅く腰掛ける無理な体勢で滑り出していた。そこであえて足を浮かせ、前傾をしっかりとつくり、重心を体の中心に乗せる形でスタートするスタイルに変更。これが高梨にとっての、最適解となった。

 もう一つの変化が、課題だったテレマークの改善だ。宮平氏が授けたイメージが、「機首を上げて進入する飛行機の着陸」。ハーネスで体をつり、ほうきをスキー板に見立てて足の裏に添えて着地時に板の先端を上げる操作を植え付けた。今季から使用するしなりやすい板の特性も相まって、飛行機が滑走路に降り立つようなスムーズな着地が完成。飛型点の向上に直結した。

 圧倒的な実績を持ちながら、リスクを恐れずにスタイルを変える胆力を持つ。悲願のメダル獲得は、高梨の進化の証明でもあった。

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