ホーバス監督契約終了受けバスケ協会が緊急会見 島田会長「双方の考えに相違」 後任に琉球監督の桶谷氏 

[ 2026年2月3日 17:30 ]

トム・ホーバスHC
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 日本バスケットボール協会(JBA)は3日、男子日本代表監督を務めたトム・ホーバス氏(59)との契約終了と、今後の強化体制に関する会見を都内のホテルで開いた。島田慎二会長と、伊藤拓摩強化委員長が出席。今月26日と3月1日に沖縄でW杯アジア1次予選2試合を控える中、電撃的な監督交代について説明した。また、新監督にBリーグ琉球監督の桶谷大氏(48)が就任することを発表した。

 島田会長は冒頭で「トム・ホーバス氏の多大なる功績に対して敬意を表したい。体格に劣る日本人が世界で戦えることを証明した。多くの選手から信頼を集め、多くの選手、ファンの皆さまに愛されました。本当にありがとうございました」と感謝を口にした。

 交代の経緯については「できる限り事実に基づいて説明したいが、各論においては守秘義務もあるので伝えづらい」と前置き。「昨年10月に技術委員会を強化委員会に改名して、代表ダイレクターに伊藤強化委員長が就任した。伊藤委員長のもと12年先を見据えた長期方針を定めた。1月初旬にホーバス監督に説明したが、双方の考えに相違があった」と説明した。

 異例の時期となったことには「現在日本代表はロス五輪に向けて重要なアジア予選を戦っている。重要な試合が続く。1試合でも多く新しい体制でゲームをすることがケミストリーの構築に良いのではないかと思い、このタイミングで決断しました」と明かした。

 アシスタントコーチとして八村塁のウィザーズ時代のアシスタントコーチで、現シーホース三河ヘッドコーチのライアン・リッチマン氏(36)が就任することもあわせて発表された。

 米国出身のホーバス氏は21年の東京五輪で女子日本代表を率い、男女通じて初のメダルとなる銀を獲得。規律を重んじ、選手のやる気を引き出す指導で成果を上げた。五輪後には男子代表監督に転身。23年のW杯ではアジア最上位に導き、24年パリ五輪出場権を獲得した。

 五輪本大会でも開催国フランスを追い詰めるなど手腕を発揮したが、NBAで活躍する代表エースの八村塁(レーカーズ)との関係が悪化した。八村は「日本代表にふさわしい、男子のことを分かっている、そういう人がコーチになってほしかった」など監督の手腕を疑問視する発言を繰り返し、騒動に発展。当時のJBA三屋裕子会長は「選手が意見を言うのは当然」とのスタンスで八村の言動を問題視しなかった。

 24年11月には大黒柱の渡辺雄太(千葉J)が騒動に言及。「トムは日本代表の監督として誰よりもふさわしい。今回の件でトムが(身を)引くようなことがあれば日本代表は崩壊していく。悪者は一人もいません」とホーバス監督と八村の関係修復を取り持つ意向を示していたが、溝は埋まらなかったもうようだ。

 ホーバス氏は協会を通じ「大変残念ではあるが、代表チームの監督としての私の旅がここで終わりを迎えた。10年前、このような貴重な機会を与えてくださったJBAに深く感謝しています。浮き沈みのある道のりではありましたが、決して変えたいとは思わない、かけがえのない時間でした」などのコメントを出している。

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