ラグビーレジェンド対談 第1回 永遠のライバル 三洋電機VS神戸製鋼

[ 2024年5月24日 19:01 ]

ラグビーレジェンド対談
Photo By スポニチ

 元ラグビー日本代表の大八木淳史氏(62)がゲストを招いてトークする「レジェンド対談」。第4弾は神戸製鋼の7連覇時代に、宿敵・三洋電機(埼玉パナソニックワイルドナイツ)のロックとして活躍した盛田清人氏(60)、神戸製鋼のフランカーとして7連覇に貢献した同僚杉本慎治氏(60)です。第1回は「激突!永遠のライバル 三洋電機VS神戸製鋼」(対談映像はYouTube「スポニチチャンネル」で配信中です) 対談動画はこちらから

 日本ラグビー界で語り継がれる「永遠のライバル」。神戸製鋼の7連覇中、常にその壁にはね返され続けた三洋電機。“シルバーコレクター”と不名誉な異名で呼ばれたこともあった。

 大八木氏は当時を懐かしそうに思い出しながら「三洋電機に行こうかなと思ったこともあった」と、今だから話せるエピソードを明かした。

 神戸製鋼の7連覇中、一度も勝てなかった三洋電機。その因縁の争いは、実は1988年夏の菅平合宿から始まっていたという。

 スクラムが弱かった神戸製鋼が三洋電機の胸を借りるためにフォワードだけが合同合宿に参加した。そこで繰り広げられたのが、公式戦以上に激しい競り合いだった。

 盛田氏は「スクラムが落ちたら(神戸の選手は)膝で踏んだり、顔をガーッと押したりやってたじゃないですか。そこから神戸はこんなチームなんや」と、“遺恨”が勃発した。

 シーズンを前にして社会人の優勝候補筆頭は三洋電機だった。神戸製鋼は関西社会人リーグで近鉄とワールドに敗れ、波に乗れないまま全国大会へ。

 当時のチーム状況を杉本氏は「林さんがプロップやったり、大八木さんがナンバー8をやったり、めちゃくちゃ弱かったんです。三洋はメチャクチャ調子が良かったんです。だから(試合会場の秩父宮には)みんな負けるつもりで行っていたんですよ」

 しかし準々決勝は神戸製鋼が14―12で勝利。

 翌年も神戸製鋼が19―12(1回戦)で勝利。優勝候補の三洋電機は2年連続、神戸製鋼の前に夢を砕かれた。
 (詳細はYouTubeで)

 ◇盛田 清人(もりた すみと)1963年(昭和38)8月27、大阪府寝屋川市生まれの60歳。南寝屋川高(現 緑風冠)からラグビーを始め、大阪体育大学―三洋電機。現役時代のポジションはロック。元日本選抜。
 
 ◇杉本 慎治(すぎもと しんじ)1964年(昭和39)4月20日、京都市生まれの60歳。伏見工1年からレギュラーとして全国大会優勝。同志社大では大学選手権3連覇、神戸製鋼では日本選手権7連覇に貢献。現役時代のポジションはフォワード第3列。元日本代表候補。

 ◇大八木 淳史(おおやぎ・あつし)1961年(昭36)8月15日、京都市生まれの62歳。伏見工からラグビーを始め、同志社大―神戸製鋼。同志社大時代は大学選手権3連覇、神戸製鋼時代は日本選手権7連覇に貢献。現役時代のポジションはロック。日本代表キャップ30。

続きを表示

「羽生結弦」特集記事

「テニス」特集記事

2024年5月24日のニュース