現役力士も曙さん追悼 生後2カ月で抱っこされた琴ノ若「父より大きい人はなかなかいない」

[ 2024年4月12日 04:35 ]

98年2月、当時の横綱・曙さんに抱っこしてもらう生後2カ月の琴ノ若(佐渡ケ嶽部屋提供)
Photo By 提供写真

 大相撲で史上初の外国出身横綱となり、格闘家としても活動した元横綱・曙の曙太郎(あけぼの・たろう、旧名チャド・ローウェン)さんが4月上旬に心不全のため東京都内の病院で死去した。

 曙さんとゆかりのある現役力士からも追悼の声が上がった。11日に静岡県御殿場市で行われた春巡業に参加していた大関・琴ノ若(26=佐渡ケ嶽部屋)は「まさかですね」と驚いた様子。父で師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇・琴ノ若)が現役時代に対戦経験があり、生後2カ月の頃には当時の横綱に抱っこしてもらったことがある。「大きいイメージしかない。父より大きい人はなかなかいなかったので」と懐かしんだ。

 その後も親交は続き、関取昇進時には曙さんの家族を通じて着物をもらったという。物心ついてからは曙さんと会話したことがなく「もう一回ちゃんとお話しして、この姿を見せたかったです」と神妙な面持ちだった。

 元横綱・朝青龍を叔父に持つ大関・豊昇龍(24=立浪部屋)は幼少期にモンゴルで会ったことがあるという。「デカかったな~。叔父さんが尊敬していた方で凄い横綱でしたね」と懐かしんだ。 (前川 晋作)

続きを表示

この記事のフォト

「羽生結弦」特集記事

「テニス」特集記事

2024年4月12日のニュース