ナゲッツが今季の4強に一番乗り ヨキッチが史上6人目の同一シリーズ3回目のトリプルダブル

[ 2023年5月12日 13:50 ]

第6戦でもトリプルダブルを達成したナゲッツのヨキッチ(AP)
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 西の第1シードとなっているナゲッツは11日、敵地フェニックス(アリゾナ州)で行われた西地区準決勝シリーズの第6戦で第4シードのサンズを125―100(前半81―51)で下して4勝2敗。プレーオフ進出チームが12から16に拡大された1984年以降では、3年ぶり4回目(12チーム制だった78年を含めると5回目)となる地区決勝進出を果たした。

 ナゲッツはロードで今季19勝22敗と負け越していたがこの日は最大32点差をつけて快勝。第4戦で53得点を挙げていたセンターのニコラ・ヨキッチ(28)は38分の出場で32得点、10リバウンド、12アシストをマークし、このシリーズでは第3戦、第5戦、第6戦でトリプルダブルを達成した。すでにセンターとして歴代最多になっているプレーオフ通算では11回目。同一シリーズで個人記録部門に2ケタの数字を3回記したのは、1963年のオスカー・ロバートソン、1967年のウィルト・チェンバレン、1982年のマジック・ジョンソン、2002年のジェイソン・キッド、2017年のラッセル・ウエストブルックに次いでヨキッチが史上6人目となった。

 ジャマール・マーリー(26)は26得点、ケンタビアス・コールドウェルポープ(30)は21得点。ナゲッツのフィールドゴール(FG)成功率は53・7%に達し、フリースローは31本中29本を決めた。

 1976年にNBAが対抗組織だったABAを吸収合併したのに伴って新たに加わったナゲッツは(スパーズとネッツもABAから参入)、NBAの王座を決める「ファイナル」に進出したことがない6チームのうちの1つ(他はホーネッツ、ペリカンズ、グリズリーズ、クリッパーズ、ティンバーウルブス)。16チーム制での西地区決勝には1985、2009、2020年の3回進出しているが、すべてレイカーズに敗れてファイナルへの道は閉ざされた。

 レイカーズには1回戦でも過去4回すべて敗退。今季のプレーオフでは第7シードのレイカーズが昨季王者で第6シードのウォリアーズに3勝2敗とリードしているが、レイカーズが勝ち上がってくれば、ナゲッツにとっては過去7戦全敗の“宿敵”を倒してのファイナル初出場という大きな目標が掲げられることになる。

 一方、敗れたサンズは地区準決勝で2年連続の敗退。ガードのクリス・ポール(38)とセンターのディアンドレ・エイトン(24)を故障で欠き、ここまでチームの得点源とした活躍してきたデビン・ブッカー(26)は12得点、ケビン・デュラント(34)は23得点に終わった。ポールに代わって先発しているキャメロン・ペイン(28)が3点シュートを9本中7本を決めてチーム最多の31得点。しかし第2Q以降は一度もリードを奪えず、点差が開いていくと地元ファンからはブーイングも沸き起こっていた。

 <ナゲッツの今プレーオフ>
 ▼西地区1回戦(対ティンバーウルブス=4勝1敗)
(1)○*109―80
(2)○*122―113
(3)○120―111
(4)●108―114(延長)
(5)○*112―109
 ▼西地区準決勝(対サンズ=4勝2敗)
(1)○*125―107
(2)○*97―87
(3)●114―121
(4)●124―129
(5)○*118―102
(6)○125―100
 *はホームゲーム

 <84年以降のナゲッツの西地区準決勝>
 ▼1985年=○4勝1敗(対ジャズ)
 ▼1986年=●2勝4敗(対ロケッツ)
 ▼1988年=●2勝4敗(対マーベリクス)
 ▼1994年=●3勝4敗(対ジャズ)
 ▼2009年=○4勝1敗(対マーベリクス)
 ▼2019年=●3勝4敗(対トレイルブレイザーズ)
 ▼2020年=○4勝3敗(対クリッパーズ)
 ▼2021年=●0勝4敗(対サンズ)
 ▼2023年=○4勝2敗(対サンズ)
 *はホームゲーム
 

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