柔道世界選手権でロシア選手が優勝 個人の中立選手として出場許可 男子100キロ級

[ 2023年5月13日 01:23 ]

柔道世界選手権第6日 ( 2023年5月12日    カタール・ドーハ )

男子100キロ級で優勝した、個人の中立選手として出場したロシアのアルマン・アダミアン(AP)
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 男子100キロ級で、今大会に個人の中立選手(AIN)として出場したロシアのアルマン・アダミアンが、決勝で五輪2大会金メダルのルカシュ・クルパレク(チェコ)を延長戦の末に指導3の反則勝ちを収め、初優勝を果たした。ウクライナ侵攻で国際大会から除外されてきたロシアとベラルーシの選手が今大会でメダルを獲得するのは、アダミアンが初めて。

 アダミアンは21年のグランドスラム(GS)パリ大会優勝などの実績があるが、国際大会は昨年6月のGSウランバートル大会を最後に遠ざかっていたため、最新の世界ランキングは19位。大会にはノーシードで1回戦から登場したが、パワー柔道で勝ち進むと、決勝でも16年リオデジャネイロ五輪は100キロ級、21年東京五輪は100キロ超級を制した2階級王者を破った。

 国際オリンピック委員会(IOC)はロシア選手らの国際大会復帰に向けた諸条件を国際競技連盟に勧告し、国際柔道連盟(IJF)は事前調査を経て、AINの出場を許可。この決定に反発したウクライナが大会をボイコットするなど、波紋が広がっていた。

 表彰式ではアダミアンの名前が紹介されると、スタンドからは歓声が。国歌演奏ではロシア国歌ではなく、IJFの公式アンセムが流れ、IJF旗が掲揚された。

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