セルティクスが敵地で76ersに競り勝つ 不振のテータムが最後に奮起 勝負は最終第7戦へ

[ 2023年5月12日 11:38 ]

観戦したキャバリアーズのミッチェルに祝福されるセルティクスのテータム(AP)
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 東の第2シードで昨季のファイナルに出場しているセルティクスは11日、敵地フィラデルフィア(ペンシルベニア州)で行われた地区準決勝の第6戦で、第3シードの76ersを95―86(前半50―43)で下して3勝3敗。負ければ終わりの敵地での試合をしのいで、勝負は地元ボストン(マサチューセッツ州)で行われる13日の最終第7戦に持ち越された。

 セルティクスは第2Q途中で16点をリードしながら第3Q中盤で初めてリードを許したが、同点3回、勝ち越し9回を数えた第4Qを24―13で制して再逆転。第3Qまで3得点だったジェイソン・テータム(25)が81―83で迎えた第4Qの7分46秒にこの日7本目の3点シュートを初めて決めると、その39秒後に2本目も成功。さらに終了間際にも2本を決めて第4Qだけで16得点を稼いで勝利に貢献した。

 マーカス・スマート(29)がチーム最多の22得点をマークし、ジェイレン・ブラウン(26)は17得点。わずか7人によるローテーションだったが、ベンチから出たマルコム・ブログドン(30)も4本の3点シュートで16得点を記録した。

 2勝2敗で迎えた第5戦を落としたチームのシリーズ突破確率は18%。しかしセルティクスは昨年の地区準決勝でもバックスに2勝3敗から連勝してシリーズを逆転しており、今年もそのチャンスが出てきた。

 76ersはシーズンMVPのジョエル・エンビード(29)とタイリース・マキシー(22)が26得点をマークし、第3Qを30―21として一時5点のリードを奪ったものの土壇場で失速。チームのフリースローは19本中18本を決めたものの、3点シュートの成功は34本中8本(成功率23・5%)で、第4Qでも肝心なところでキャッチ&シュートの“コーナー3”が決まらない場面が続出した。

 ジェームズ・ハーデン(33)は13得点、7リバウンド、9アシストを記録したが、3点シュートは6本すべて失敗。35本中15本を決めて成功率が42・9%に達したセルティクスとは対照的だった。

 76ersは2003年、12年、18年、21年、22年と地区準決勝シリーズでは5回連続で敗退中で、セルティクスに対してもプレーオフでは1982年の地区決勝を4勝3敗で制して以来、5回連続で敗退。今年はそのトンネルから脱出する最大のチャンスだが、ホーム最終戦を落として逆王手をかけられてしまった。

 <セルティクスのプレーオフ成績>
 ▼1回戦(対ホークス=4勝2敗)
(1)○*112―99
(2)○*119―116
(3)●122―130
(4)○129―121
(5)●*117―119
(6)○128―120
 ▼東地区準決勝(対76ers=3勝3敗)
(1)●*115―119
(2)○*1221―87
(3)○114―102
(4)●115―116(延長)
(5)●*103―115
(6)○95―86

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