角田夏実が3連覇 田村亮子、阿武教子に次ぐ日本女子3人目の快挙 柔道世界選手権

[ 2023年5月8日 00:46 ]

柔道世界選手権第1日 ( 2023年5月7日    カタール・ドーハ )

角田夏実
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 女子48キロ級で角田夏実(30=SBC湘南美容クリニック)が5試合オール一本勝ちで3年連続3度目の優勝を果たした。日本女子の3連覇は、隔年開催時代の93~03年に6連覇した田村亮子、97~03年に4連覇した阿武教子に次ぐ3人目の快挙となった。

 正統派とは対極をなす、ともえ投げと関節技を駆使する個性的なスタイルを前面に押し出す角田が、30歳にして金字塔を打ち立てた。3回戦では昨年の決勝で対戦したメンツ(ドイツ)をともえ投げによる合わせ技一本で撃破。決勝は世界ランキング1位のブクリ(フランス)に対し2分36秒、ともえ投げで一本勝ち。全5試合を規定の4分間で仕留める完璧な内容だった。

 以前は52キロ級で活躍したが、東京五輪代表入りへ活路を見いだすため、19年に48キロ級に転向。念願はかなわなかったが、東京五輪前の21年6月に行われた世界選手権から3連覇。しかも3年連続で同じ階級に日本代表が2人送り込まれる「2人代表」の扱いだったが、ライバルの目の前で結果を残してみせた。

 全日本柔道連盟は3月の理事会で改正強化システムを承認。1番手選手と2番手以下の選手に明確な差があると認められた場合、早ければ今年6月にも24年パリ五輪代表に内定する見通しとなっている。勝ちっぷりに加え、安定した戦いぶりも披露した角田も、最速内定の資格は十分だ。

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