波乱…伊藤美誠が2回戦で敗退　体調不良響くも前向き「30～40％でここまで出来た」

＜全農カップ2023・女子シングルス＞長崎に敗れてコートを後にする伊藤美誠　（撮影・白鳥　佳樹）
Photo By スポニチ

　卓球の全農カップ平塚大会第1日は24年パリ五輪シングルス代表の第4回選考会として神奈川・トッケイセキュリティ平塚総合体育館で行われ、女子2回戦で東京五輪混合ダブルス金メダルの伊藤美誠（スターツ）が敗退する波乱があった。今大会から選考ポイントが2倍となり代表争いが本格化する中、開幕前のランキングで4位と後れを取る伊藤にとっては痛い黒星。また、張本美和（木下アカデミー）は準々決勝で平野美宇（木下グループ）を破り、4強入りを決めた。

　1月から腰などに痛みを抱える伊藤が、昨年3月の第1回選考会以来となる長崎美柚（木下グループ）との対戦で再び足をすくわれた。第1ゲームから連続で落とした後、2―2まで戻したものの2―4敗戦。「ケガなく終われて良かった。30～40％でここまでできた」と前向きに捉えるほど、体調的にはどん底だったことを明かした。パリ五輪に向け日本協会は独自の選考システムを導入。トップ選手は過密日程を強いられているが、「ケガしていても、出なきゃいけない大会がある」と気丈に話した。