【黒鷲旗バレー】女子はPFUが悲願の初優勝 本拠地・石川の地震で優勝賞金一部は被災地支援に

[ 2023年5月7日 04:30 ]

第71回黒鷲旗全日本男女選抜バレー ( 2023年5月6日    丸善インテックアリーナ大阪 )

<黒鷲旗バレー>初優勝し喜ぶPFUの選手たち (撮影・奥 調)
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 男女決勝が行われ、女子は前回準優勝のPFUが初めて決勝に進んだ埼玉上尾を3―1で破り、初優勝を飾った。男子はVリーグ王者の名古屋が3連覇を狙ったサントリーに3―0で快勝。こちらも初優勝で、Vリーグとの2冠に輝いた。黒鷲賞(最高殊勲選手賞)は女子が鍋谷友理枝(29=PFU)、男子はバルトシュ・クレク(34=名古屋)で、ともに初めての選出となった。

 前回準優勝のPFUは鍋谷や志摩を軸に得点を重ね、初めて頂点に立った。Vリーグ1部に加わった2018~19年シーズン以降、最高が8位のチーム。埼玉上尾には今季リーグ戦で3戦全敗だった。綿引主将は「悔しい思いをし、全員で気持ちを改めて臨んだ大会。うれしく思う」と喜んだ。

 決勝にかける思いは強かった。本拠を置く石川県は5日、能登半島を中心に大きな地震に見舞われた。地元の状況を気に懸けつつ決勝の舞台に立った。「すごい心配なんですけど、私たちが勝つことで少しでも勇気づけて元気になってもらえたらいいなと思った」と綿引。優勝賞金200万円の一部は被災地支援に充てるという。

 順大出の24歳、志摩は序盤からスパイクを着々と決めアタックでチーム最多の18点。「前に出たらスパイクを決める。自分の役割を明確にした」と胸を張った。ルーキーの大村もアタックで15得点。大会の最高殊勲選手に輝いた鍋谷に頼り切ることなく6日間で6戦を勝ち抜いた。

《男子は名古屋 Vリーグと2冠に》
 名古屋が、Vリーグ男子プレーオフ決勝に続いてサントリーを撃破し、頂点に立った。日本代表4人を欠く厳しい状況でVリーグとの2冠を達成。ポーランド代表として世界選手権優勝経験もある大黒柱のクレクは「シーズン通して一生懸命やってきたことが報われた」とうなずいた。チームがアタックで挙げた53点のうち7割強をその腕で叩き出した。また、今大会で現役引退する山近は「優勝で終われるのはなかなかない経験。チームメートには感謝です」と喜んだ。

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