再入幕・朝乃山、母校・近大の宇和島大会Vに「刺激になりますね」亡き恩師の長男が大活躍

[ 2023年5月7日 17:39 ]

ぶつかり稽古で朝阪神(左)に胸を出す朝乃山(撮影・前川 晋作)
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 大相撲夏場所(14日初日、東京・両国国技館)で9場所ぶりの幕内復帰を果たした元大関の朝乃山(29)が7日、東京都墨田区の高砂部屋で稽古を行った。

 前日は関脇・大栄翔(29=追手風部屋)や小結・正代(31=時津風部屋)ら幕内力士5人が出稽古に訪れていたが、この日は同部屋の力士のみ。朝乃山は申し合い稽古は行わず、40キロのおもりをかつぎながらのすり足などで汗を流した。

 ここまで巡業や出稽古などで幕内上位陣と精力的に稽古を重ねてきた。「立ち合いの圧力とか、幕内と十両は違うなと肌で感じます」。前日は押し相撲の三役力士らと約25番の申し合いをこなした。「大栄翔関の突き押しとかを場所前に食らっておけば、少し体に染み込むかなと思います」。2年ぶりに幕内の土俵で戦う夏場所まで1週間。“幕内仕様”の体に仕上がるよう準備を着々と進めた。

 1日の番付発表で正式に幕内力士となり、自身のしこ名が書かれた稽古場の木札は「幕内」の欄に掲げられた。「幕内に上がれたことがとりあえずよかったです。やっとここまで来たな、となりますけど、ここで終わりじゃない」。幕内復帰に実感を込め、改めて大関復帰への思いを強めた。

 4月29日に行われた全日本大学選抜相撲宇和島大会では、母校の近大が22年ぶりの優勝を果たした。団体戦決勝で2―2の大将戦を制したのは、朝乃山の恩師で富山商高相撲部前監督の故・浦山英樹氏の長男・浦山秀誠(3年)。小さい頃からよく知っており、朝乃山にとっては年の離れた弟のような存在だ。富山商高、近大と自身と同じ道を歩んでいる“弟分”の活躍を動画で見届け「(決勝は)左差して良い相撲でしたね。ああいうのを見ると刺激になります」と称えた。「近大に行ってくれてレギュラーで戦っていますので、あと2年間悔いのないように頑張ってほしいですね」とエールを送った。

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