レイカーズが2勝目 第7シードの“準決2勝”は36年ぶり 八村は5得点 3P成功率は57%

[ 2023年5月7日 12:22 ]

ゴール下でディビチェンゾにシュートをはたかれるレイカーズの八村(AP)
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 西の第7シード、レイカーズは6日、地元ロサンゼルス(カリフォルニア州)で昨季の王者で第6シードのウォリアーズと準決勝シリーズの第3戦を行い、127―97(前半59―48)で勝利を収めて2勝1敗。第7シードが地区準決勝に勝ち上がったのはプレーオフ出場が12チームから16チームになった1984年以降、レイカーズが史上6チーム目だが、同一シリーズで2勝したのは1987年のスーパーソニックス(現サンダー)が4勝2敗で第6シードのロケッツを退けて以来、実に36年ぶり2回目の出来事となった。

 レイカーズは第1Q序盤で7点をリードしながら第2Qの出だしでは11点差を追う展開。その後は盛り返して前半を11点をリードして折り返すと第3Qを27―20、第4Qを41―29で制して最大34点差をつけた。

 アンソニー・デービス(30)が25得点、13リバウンド、3スティール、4ブロックショットと活躍。プレーオフ通算275試合目で初めて第1Qにシュートを1本も打たなかったレブロン・ジェームズ(38)は21得点と8リバウンド、8アシスト、ディアンジェロ・ラッセル(27)も第1Qの13得点を含めて21得点を稼いでチームを引っ張った。

 八村塁(25)は20―17で迎えた第1Qの7分55秒から登場したがシュート機会はなし。相手のスクリーンにはじかれてクレイ・トンプソン(33)を簡単にフリーにすると、現地放送の解説者からは「スクリーンに対応できていない。彼の責任だ」ときびしい批判を受けた。残り38秒と27秒の11秒間で2反則を犯すなど攻守両面で苦闘。初得点は大勢が決した第4Qに入ってからとなったが、3分45秒にターンアラウンドからのジャンプシュートを決めると、その1分9秒後には左サイドから3点シュートを成功させた。

 結局16分の出場でフィールドゴール(FG)の成功は3本中2本で5得点とリバウンド、アシスト、スティールが1つずつという内容。出場時間帯のチームスコアはプラス2だった。3点シュートでは昨季自己最高の44・7%の成功率を記録していたが、今季は31・9%にまでダウン。しかし今プレーオフでは9試合で28本中16本を沈め、成功率は57・1%に跳ね上がっている。

 今季ロードで11勝30敗だったウォリアーズは後半で失速して完敗。ステフィン・カリー(35)は23得点、トンプソンは15得点にとどまり、チームの3点シュート成功率はレイカーズの48・4%(31本中15本)に対して29・5%(44本中13本)とふるわなかった。

 <八村の全オフェンス>
 ▼第1Q(出場4分5秒=シュート機会なし)
 ▼第2Q(出場3分23秒=シュート機会なし)
 ▼第3Q(出場3分51秒=シュート機会なし)
 ▼第4Q(出場5分10秒=5得点)
(1)3分45秒・右サイドからベースライン際をドライブ。ターンアラウンドからジャンプシュート=○
(2)4分54秒・左サイドから3点シュート=○(アシスト・ハリソン)
(3)6分16秒・ゴール下でシュートを試みたがディビチェンゾにブロックされる=×

 <レイカーズ今季の対ウォリアーズ>
 ☆レギュラーシーズン
 ▼22年10月18日=●109―123
 ▼23年2月11日=○109―103
 ▼23年2月23日=○*124―111
 ▼23年3月5日=○*113―105
 ☆プレーオフ西地区準決勝
 ▼23年5月2日=○117―112
 ▼23年5月4日=●100―127
 ▼23年5月6日=○*127―97
 *はロサンゼルスでの試合

 <地区第7シードの準決勝>
 ▼1987年=○スーパーソニックス(4勝2敗=第6シード・ロケッツ)
 ▼1989年=●ウォリアーズ(1勝4敗=第3シード・サンズ)
 ▼1991年=●ウォリアーズ(1勝4敗=第3シード・レイカーズ)
 ▼1998年=●ニックス(1勝4敗=第3シード・ペイサーズ)
 ▼2010年=●スパーズ(0勝4敗=第3シード・サンズ)
 ▼2023年=?レイカーズ(2勝1敗=第6シード・ウォリアーズ)

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