高藤直寿 まさかのV逸で“山下超え”ならず 柔道世界選手権

[ 2023年5月7日 22:05 ]

柔道世界選手権第1日   カタール・ドーハ ( 2023年5月7日 )

男子60キロ級準決勝、延長戦の末、スペイン選手(奥)に敗れた高藤直寿(共同)
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 男子60キロ級で東京五輪金メダルの高藤直寿(29=パーク24)が準決勝で21年大会銅メダルのフランシスコ・ガルリゴス(スペイン)に敗れ、3位決定戦に回る波乱があった。高藤は4度で並んでいた山下泰裕(現全日本柔道連盟会長)らを超え、日本男子で単独最多となる5度目の制覇が懸かっていたが、頂点を前に伏兵に足をすくわれた。

 2回戦から登場した高藤は得意の足技がさえ、準々決勝までの3試合は危なげなく勝ち上がり。しかし準決勝は開始28秒で技ありでポイントを先行も、1分40秒ごろに4試合目で初めてポイントを許し並ばれた。そしてゴールデンスコアの延長2分30秒過ぎ、左肘関節をロックされるような形のまま大腰で一本を奪われ、よもやの敗戦を喫した。

 全日本柔道連盟は3月の理事会で改正強化システムを承認。1番手選手と2番手以下の選手に明確な差があると認められた場合、早ければ今年6月にも24年パリ五輪代表に内定する見通しとなった。「ここで勝てば五輪に近づくし、自分の中ではここで決めに行く」と意気込んでいた高藤にも十分資格があったが、V逸で最短での3度目の五輪代表内定は厳しい状況となった。

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