【高校ラグビー】学校創立100周年に13大会ぶり出場の北見北斗 敗戦を古豪復活の糧に

[ 2022年12月27日 19:11 ]

全国高校ラグビー大会1回戦   北見北斗10-29日本航空石川 ( 2022年12月27日    花園ラグビー場 )

<全国高校ラグビー 北見北斗・日本航空石川>荒田主将(中央)を中心に攻め込む北見北斗フィフティーン(撮影・北條 貴史)
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 13大会ぶり出場の北北海道代表・北見北斗は日本航空石川に10―29で敗れた。前半2分にSO中嶋優斗(3年)のPGで先制も、2点差で迎えた後半に4トライを許した。No・8荒田悠佑主将(3年)は「いろいろなものを背負ってプレーできたのは財産になった」と振り返った。

 持ち味を貫いた。平均体重で劣っても、何度もスクラムでアタック。終了間際の後半27分には、連続攻撃からCTB藤枝航史(3年)が左中間にトライを決めた。同校では09年度の前回出場時以来のトライに「うまく表現できるのはスクラムだった。体重差があってもいけると練習していたし、それを証明した」と小野泰章監督(51)。荒田主将は「味方が花園で取ったトライ、最高でした」と総意を代弁した。

 進学校とあり、全国出場決定後も毎週の模試や放課後の講習に追われてきた。全体練習が制限された中、花園への思いを原動力に駆け抜けた3カ月間だった。「花園の景色はどうだった?と聞きたい」と小野監督。中嶋は「いい景色を見られなかった。もっと知りたかった」と悔やんだ。

 学校創立100周年での花園勝利はならなかったが、この敗戦が過去4度準優勝の古豪完全復活の糧となる。25人がベンチ入り可能な中で20人で臨んだ大舞台を終え、荒田主将は「人数は少ないが、ラグビーを楽しめるチームになってほしい」と次代に夢を託した。(竹内 敦子)

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2022年12月27日のニュース