“幕下級”新弟子・ジャミンが石崎らと19番の申し合い 初場所のハイレベルな前相撲に注目

[ 2022年12月27日 21:22 ]

幕下の長内(手前)と申し合い稽古を行う新弟子のジャミントクトホ(撮影・前川 晋作)
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 大相撲初場所(来年1月8日初日、東京・両国国技館)の前相撲で初土俵を踏むジャミントクトホ(23=高砂部屋)が27日、都内の同部屋で19番の申し合い稽古を行った。

 ジャミントクトホは15年春に来日し、現関脇の豊昇龍(23=立浪部屋)、現十両の欧勝馬(25=鳴戸部屋)とともに千葉・柏日体高(現・日体大柏)に留学。同校卒業後は拓大に進学し、東日本学生選手権8強などの実績を残した。今春から高砂部屋に入門し、研修期間も部屋で稽古を積んできた。

 この日は、西幕下筆頭に番付を上げた石崎(24)や十両経験者の朝玉勢(29)らを相手に計19番取って8勝11敗。デビュー前の新弟子ながら、早くも幕下力士と互角に渡り合える実力を示した。細かな指導を交えながら稽古を見守った師匠の高砂親方(元関脇・朝赤龍)は「早く上がってほしい。頑張ってほしいですね」と若手の成長を期待した。

 初場所の前相撲では、高校横綱の齊藤瞬佑(埼玉栄=武隈部屋)を始め齋藤成剛(埼玉栄=伊勢ノ海部屋)、小林嵐(埼玉栄=春日野部屋)、長村晃宏(飛龍=木瀬部屋)、桑原哲平(飛龍=伊勢ケ浜部屋)と高校相撲で活躍した実力者が集う。ハイレベルの戦いとなる前相撲で大卒の実力を示すことができるか、注目が集まる。「自分はそんなに強くないので」と謙遜していたが、稽古を見る限り実力は明らか。同じ飛行機で来日した盟友の豊昇龍や欧勝馬に追いつけるよう、番付を駆け上がる姿が期待される。

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2022年12月27日のニュース