織田信成が復帰戦V「凄く楽しかった」 来季以降は「挑戦していいよ、という環境があるなら…」

[ 2022年11月12日 18:35 ]

フィギュアスケート大阪府民スポーツ大会/国体派遣選手選考会 ( 2022年11月12日    丸善インテック大阪プール )

<フィギュアスケート 大阪府民スポーツ大会/特別国体派遣選手選考会>9年ぶりに現役復帰を果たした織田信成(撮影・北條 貴史)
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 成年男子の競技が行われ、10年バンクーバー五輪フィギュアスケート男子日本代表で9年ぶりに現役復帰を果たした織田信成(35=大阪スケート倶楽部)が146・05点をマークして復帰戦を優勝で飾った。競技会に参加するのは、13年12月22日の全日本選手権の男子フリー以来、3247日ぶりとなった。

 フリーのみで争うこの日、濃紺の衣装に身を包み、映画「もののけ姫」の曲に乗って演技を披露。冒頭の4回転トーループで転倒するも、トリプルアクセル(3回転半)―3回転トーループの連続ジャンプは成功させる。後半にはトリプルアクセル―1オイラー―3回転サルコー、3回転ルッツ―ダブルアクセル(2回転半)も決めた。

 演技を終えて会見場に姿を現すと、ホッとした表情を浮かべながら語り始めた。

 「凄く楽しかった。朝の練習の調子は良くなかったけど、ちょっと休憩してから、久しぶりの試合でわくわく感がわいてきた。この場で挑戦できて良かった。(自己採点は)70点ぐらい。30点は、ジャンプは失敗したので。伸びしろということで勘弁してください(笑い)」

 昨年2月に左膝を手術。今年に入ってアイスショーに出演した際、思うように体が動かず「このままじゃあかん」という感情が芽生えた。復帰を決意し、約2カ月前から猛練習を開始した。氷上の練習に加え、川沿いを走り、オートミールを食べるなどダイエットを敢行。57キロから4キロ減量して53キロまで落とした。

 本番の演技では失敗したが、この日の6分間練習では4回転トーループを着氷。手応えを感じるとともに、さらなるモチベーションもわいてきている。

 「今のトップで活躍している選手に比べると(自分の演技は)比べものにならない構成なので。構成を上げてもジャンプを失敗しないように練習したいし、国体に出られるとなったら、4回転を1本増やしたい。それが終わって“もっと挑戦したい”“頑張りたい”となったら、周りと相談で。挑戦していいよという環境があるなら、挑戦していきたい。さらに成長できるように頑張っていきたい」

 今後についても意欲を示した35歳。現在は4回転ループの練習も重ねており、まずは来年1月開幕の国体冬季大会スケート競技会に向けてトレーニングを重ねていく。

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2022年11月12日のニュース