大栄翔「年は取っても常に上を目指して」気持ちは若く、29歳の誓い 10日に誕生日

[ 2022年11月12日 14:10 ]

福岡入り後も入念に調整する小結・大栄翔(日本相撲協会提供)
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 大相撲の小結・大栄翔(29=追手風部屋)が福岡市西区の同部屋で、明日から始まる九州場所(13日初日、福岡国際センター)に向けての稽古を行った。

 前日までは新小結・翔猿(30)や幕内・遠藤(32)ら部屋の関取衆と連日約25番の申し合い稽古を行ってきた。この日は相撲は取らず、一丁押しなどの基礎運動で調整。「立ち合い集中してやることと、土俵際まで攻めを厳しくやること」を意識して取り組んだ。

 10日に29歳の誕生日を迎えた。20歳で新十両、21歳で新入幕を果たし、昨年幕内優勝も経験した実力者は「20代が終わるとか信じられない」と年月の早さを実感。「先は長くないと思うので一日一日を大切にやっていきたい」と決意を込めた。年齢を感じることもあり、若い頃ほとんどしなかった体のケアや治療は「年々大事だなと思うようになってよくやるようになった」という。さらに、トレーニング後の筋肉痛が翌日ではなく2~3日後に来るようになった。「これが年というものなのかな」と苦笑い。それでも「もう30か…と思わずに、年は取っても常に上を目指してやろうかなと思っている」と気持ちは若々しかった。

 初日は結びの一番で大関・貴景勝(26=常盤山部屋)と対戦。「初日なので気合入りますね」と気持ちを高めた。場所前の秋巡業や出稽古期間には三番稽古も行ってきた相手。勝負の鍵は「立ち合い当たり負けたらダメなので、しっかり当たり勝つことと先に先に攻めること」と分析し「押し相撲同士なので思い切って自分の相撲を取りたい」と真っ向勝負を見据えた。夏場所は初日に横綱・照ノ富士を破って勢いに乗り11勝。「初日に勝つことで良い流れになると思うので」と初日から気合十分で臨み、2桁勝利を目標に闘志を燃やした。

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2022年11月12日のニュース