勝俣陵 初V圏内2位浮上 “師匠”石川遼に続き「“りょう君”と呼ばれるのは僕になりたい」

[ 2022年11月12日 04:42 ]

男子ゴルフツアー 三井住友VISA太平洋マスターズ第2日 ( 2022年11月11日    静岡県 太平洋クラブ御殿場C=7262ヤード、パー70 )

10番、バンカーショットを放つ勝俣(撮影・会津 智海)
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 ツアー本格参戦1年目の勝俣陵(26=JPアセット証券)が5位から出て4バーディー、1ボギーの67で回り、通算6アンダーで2打差の2位に浮上した。飛距離300ヤードを超す1Wを武器にもう一人の「リョウ」が初優勝を視界にとらえた。石川遼(31=CASIO)も通算6アンダーで2位。今季1勝の岩田寛(41=フリー)が通算8アンダーで単独首位に立った。

 もう一人の「リョウ」が優勝戦線に加わってきた。ツアー本格参戦1年目の勝俣が、キャディーから「後がないんだからガンガン行くしかないでしょ」と背中を押され、覚醒した。3番パー5では300ヤードを超す1Wで2オンに成功し、最初のバーディー。9番では手前の花道からチップインも決めた。

 本家「リョウ」の背中を追ってきた。昨年4月の関西オープンでは石川遼からキャディーの打診を受けた。迷わず快諾。練習ラウンドの仕方、マネジメントなど全てが財産になった。同じ埼玉出身。20年の日本オープン最終日に同組になった際に思い切って「一緒に練習させてください」と弟子入りを志願し、師弟関係は始まった。

 中学2年まで投手兼俊足を生かした左打ちの外野手だったが、両膝を故障し、高校からゴルフに本格転向。まだ無名だが、素質は一級品だ。石川をして「うらやましいほど良い球を打つ」と言わしめる。初日を5位と好発進した後も「ナイス!お互い頑張ろうね」と声をかけられ、2日目に臨むパワーになった。

 初シードを目指すには優勝が喉から手が出るほど欲しい。上位進出は絶対となる。勝俣は言った。「出身も名前も一緒。次に“りょう君”と呼ばれるのは僕になりたい」。運命のムービングサタデー、勝俣は最終組で石川と一緒に回る。

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2022年11月12日のニュース