古江彩佳、イーグル2発 米で磨いたウエッジショット光った65 単独首位で連覇王手

[ 2022年10月16日 04:20 ]

女子ゴルフツアー富士通レディース第2日 ( 2022年10月15日    千葉県 東急セブンハンドレッドクラブ=6689ヤード、パー72 )

<富士通レディース2日目>16番、グリーンを狙う古江(撮影・藤山 由理)
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 1打差2位から出た前年覇者でホステスプロの古江彩佳(22=富士通)が2イーグル、4バーディー、1ボギーの65をマークし、通算13アンダーの単独首位に浮上した。1ラウンド2イーグルは自身3度目。米ツアー初優勝を果たした7月のスコットランド・オープン以来の日米通算9勝目と大会連覇に王手をかけた。3打差の2位には蛭田みな美(25=ユアサ商事)と阿部未悠(22=ミネベアミツミ)が続いた。

 やはり古江が、今年も主役に躍り出た。1番パー5で54度ウエッジで放った97ヤードの第3打が3バウンドしてカップイン。7番パー5で今度は63ヤードの3打目を58度でピン手前に落とし、ラインに乗せてカップに沈めた。イーグルの歓声に笑顔で右手を上げて応えること2回。主戦場を米国に移した22歳が、レベルアップして思い出の舞台に帰ってきた。

 「イーグル2個がショットで入ったのが、7アンダーにつながった。2つとも思ったキャリーとランで、打った感触も良かった」

 米ツアー本格参戦1年目で、強化してきた1つがウエッジショットだった。特にグリーン周りでのフルスイングしない30~50ヤードの距離。「フルスイングしない距離は得意じゃなかったけど海外は余計に必要になった」。この日の2イーグルはいずれも60ヤード以上だったが、磨かれたウエッジの距離感が生きたことには違いない。

 自身3度目の1ラウンド2イーグル。ただ、古江は「イーグルはたまたま(笑い)。狙っているけど、狙ってはいるもんじゃないので、神様が入れてくれたのかな」と謙遜した。その上で運を良くするための心がけを問われると、「自分らしくいること。なるべく怒らない、クラブにも当たらないように気をつけています」。日頃から笑みを浮かべて落ち着いた様子でプレーしている22歳は、そんな思いも持っている。

 今大会は19年にアマチュアでツアー初優勝を飾り、所属先の富士通が主催する思い入れの強いトーナメントだ。「変わらず自分のプレーに集中して、しっかり攻めるプレーが最後までできたら」。その先に、2年連続の大会3勝目が待っている。

 ≪19、20年に続き3度目≫1ラウンドのイーグル数のツアー最多記録は2回。古江は19年中京テレビ・ブリヂストン・レディースでの第3ラウンド(6、13番、いずれもパー5)と20年ツアー選手権リコー杯の第2ラウンド(11、13番、いずれもパー5)で過去に2度達成している。

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