東洋大が劇的サヨナラ勝利! WTB杉本コンバージョン失敗→日大ルール違反でやり直し→ゴール成功

[ 2022年10月16日 20:04 ]

関東大学ラグビー リーグ戦1部   東洋大33―32日大 ( 2022年10月16日    埼玉・セナリオハウスフィールド三郷 )

<日大・東洋大大>後半終了間際にトライを決めた東洋大・山口(左から2人目)(撮影・久冨木 修
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 6試合が行われ、リーグ戦1部では東洋大が日大との接戦で33―32とサヨナラ勝ちし、3勝目(1敗)を挙げた。6点差で迎えた試合終了間際にプロップ山口泰雅(4年)のトライで1点差とし、ラストプレーでWTB杉本海斗(3年)がコンバージョン成功。勝ち点4を積み上げ、同13とし、流通経大、法大と2位で並んだ。

 劇的な幕切れだった。1点を追うラストプレーのコンバージョン。杉本が右足で蹴り抜いたボールは枠を外れた。「あ、やっちゃった」。試合終了…ではなかった。キックの際に相手がルール違反の声出しを行ったとして、レフェリーがやり直しを告げた。

 仕切り直しの“ラストプレー”。「肩を組もう」。グラウンドにいた東洋大の選手たちは寄り添って、杉本のキックを見守った。フランカー斎藤良明慈縁主将(4年)は「自然と気持ちが一つになった」と実感した。

 会場はまさかの展開に騒然としていた。だが、杉本は平常心だった。「開き直り、リラックスして蹴ることができた」。冷静に軌道修正し、右方向から約23メートルのゴールを決めた。

 ゴール成功と判定された瞬間、杉本を中心に歓喜の輪ができた。「劇的な試合。チーム一丸で勝ち切れた勝利」と斎藤。福永昇三監督は「誇りに思う」と選手たちを称えた。

 今季、29年ぶりに1部に復帰し、初戦で4連覇中の王者・東海大を撃破。昨季2位の日大も下し、また一歩、大学選手権出場へ近づいた。だが、杉本はさらに上を見ている。「日本一を目指し、強い気持ちでやっている」。快進撃を続け、旋風を巻き起こす。

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2022年10月16日のニュース