【パルクール世界選手権】山本華歩が女子フリースタイルで銀メダル 初開催の大会で日本人1号

[ 2022年10月16日 16:40 ]

<第1回世界パルクール選手権>フリースタイル女子で銀メダルを獲得した山本華歩(左)。中央は金メダルのブシオ・エラ、右は銅メダルのメルコヴァ・アデラ
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 第1回世界パルクール選手権最終日は16日、東京・有明アーバンスポーツパークで行われ、フリースタイル女子で山本華歩(32)が銀メダルを獲得した。予選を3位で突破した山本は決勝で25・0点の高得点をマークし、順位を一つ上げた。記念すべき第1回大会で日本人初、そして唯一のメダル獲得となった。予選7位の近藤凪紗(21)は得点を22・5点で7位だった。

 予選後、「自分で思っていたより得点が低かった」と話していた山本は自身の演技を再検証。「つなぎの部分などを修正して加点しても表彰台は難しい」と判断し、冒頭の技を単発の後方1回宙返り1回ひねりから、前方1回宙返りを加えた連続技に変更。大会で初めて挑戦する技を決めると、最後までミスなく自身の演技をやり切り、会心のガッツポーズ。そのままうずくまって号泣。さらに予選より3点も高い得点が表示されると、再び感極まった。
 「すごい緊張の中で不安もあったけど、自分のやりたい演技が全部できてほっとして泣いてしまいました」

 大学時代に「楽しくできるダイエット法がないか探している時に出会った」というパルクール。5年前に韓国で資格を取得し、現在は子どもたちにパルクールをコーチングしている。自身は大会での好成績を目標にはしていなかったが、初めて開催された世界選手権での快挙。「メダルをかけてもらって実感しました。これから活躍する若い人たちに勇気を与えることができたならうれしい」と笑った。

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