フェアリージャパンが帰国会見 メダル獲得ならず…村田強化本部長「手応え感じたからこそ悔しさ増した」

[ 2022年9月21日 12:55 ]

世界選手権から帰国し、会見した新体操日本代表のメンバー(前列左から)稲木李菜子、生野風花、中村知花、林美梨香(後列左から)、喜田純鈴、山田愛乃、鈴木歩佳、竹中七海、
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 新体操の世界選手権(ブルガリア・ソフィア)に出場した日本代表フェアリージャパンが21日、東京都品川区のポーラ本社で帰国報告会見に臨んだ。上位3位に入れば、24年パリ五輪出場枠が獲得できる大会で日本は団体総合8位、同種目別フープ5位、個人総合は喜田純鈴(エンジェルRGカガワ日中)が32位、山田愛乃(イオン)が33位と、6大会ぶりにメダルなしに終わった。

 東京五輪が開催された昨年の世界選手権後にメンバーが大幅に入れ替わったことに加え、強化体制が変わり、練習拠点もロシアから国内に変更された。さらに芸術性が求められるルールに変更される中で、目標としていたメダル獲得には届かなかった。村田由香里強化本部長は「挑戦の1年だった」と振り返り、「たくさんのチャレンジをしてきたからこそ得たものがあった。結果として大変悔しい思いをしたが、手応えを感じたからこそ悔しさが増した」とし、「この経験を良い形で次につなげていくことが使命だと感じている」と話した。

 団体総合はリボン&ボールでミスが出て8位。主将の鈴木歩佳(ミキハウス)は「自分たちの演技をやり切ることができず、目標を達成することができず本当に悔しい結果になってしまった。今後、世界の舞台でメダル圏内に入るためにはオリジナリティのある演技や安定感が必要だと感じた」と振り返り、「来シーズンは必ずオリンピックの枠を勝ち取れるようにチーム全員で頑張っていきたい」と視線を早くも来季に向けた。

 今後も練習拠点は国内中心は変わらないが、村田強化本部長は海外遠征、合宿の回数や期間を増やす方向性を示し、外国人コーチの招へいについても「私たちが戦って足りない部分を何か違う形でとは考えている」と否定はしなかった。来月2日にはフェアリージャパン19期メンバーのトライアウトも実施される。今大会は人数的にギリギリで、「よほどの怪我でもない限り外れることがなかった」(村田強化本部長)という状況だったが、今後はチーム内の競争が激化する可能性はあり、「選手として勝ち取ったという思いが試合の時の強さになるのでは」と期待した。

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2022年9月21日のニュース