翔猿が同学年対決制して自己最高位で勝ち越し 新三役へ前進「努力は裏切らない」

[ 2022年9月21日 20:30 ]

大相撲秋場所11日目 ( 2022年9月21日    東京・両国国技館 )

<秋場所11日目>宇良(右)を下手投げで破った翔猿(撮影・郡司 修)
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 東前頭筆頭の翔猿(30=追手風部屋)が同じ小兵で同学年の宇良(30=木瀬部屋)を下手投げで破って勝ち越しを決めた。

 頭四つで互いに手を前に出して出方をうかがいながら、レスリングのように間合いを取って見合う場面も。先に仕掛けた翔猿がはたいてから中に入ってもろ差しになると、最後は宇良の左小手投げを右下手投げで打ち返した。「引かないように、どんどん攻めるように」と強い気持ちで攻め続けた。

 2人はともに学生時代から多彩な技で魅了してきた。入門は1場所違いで、新弟子の頃から一緒に「“上で盛り上げよう”と言っていた」という。幕内4度目の対戦で1分を超える熱戦を演じて土俵を沸かせ「感慨深いですね」としみじみ振り返った。

 自己最高位の東前頭筆頭で勝ち越し、新三役へ大きく前進。3敗を守って優勝争いにも名を連ねている。ぶつかり稽古を増やして前に出る力をつけたことが結果に表れ「押せるようになっている。上位でも通用するんだなと。努力は裏切らない」と自信を深めた。

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2022年9月21日のニュース