久常 史上初10代メジャー制覇へ67、暫定7位発進「獲りたい。あと3日頑張りたい」

[ 2022年8月5日 03:00 ]

男子ゴルフツアー 日本プロ選手権第1日 ( 2022年8月4日    静岡県 グランフィールズCC=7219ヤード、パー71 )

<日本プロ選手権第1日>5番、ティーショットを放つ久常(撮影・会津 智海)
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 ツアー本格参戦2年目の久常涼(19=SBSホールディングス)が1イーグル、4バーディー、2ボギーの67で回り、暫定ながら首位に2打差の4アンダー、7位と史上4人目の10代優勝へ好スタートを切った。3年ぶりの優勝を目指す石川遼(30=CASIO)も暫定7位。プロ4年目の吉田泰基(24=東広野GC)が6アンダーで暫定首位に立った。雷雲接近による中断を挟んだため、51人がホールアウトできず、5日に第1ラウンドの残りと第2ラウンドを行う。

 久常は最終9番で20メートルを超えるバーディーパットを沈めて破顔。首位とは2打差。久常に再び快挙達成のチャンスが巡ってきた。

 「メジャーなので獲りたい。勝てば5年シードもあるし、海外にも行きやすくなる。あと3日頑張りたい」

 試合のなかったこの5週間も北陸オープンなど、地方大会5試合に出場。試合勘を保ったまま静岡入りした。そのかいあって15番パー4では「入るラインが見えた」とラフから残り110ヤードの第2打を56度のウエッジでカップに放り込む会心のイーグルを奪った。

 ツアー本格参戦1年目の昨年、下部ツアーで3勝してシーズン終盤戦の出場権を獲得。初の賞金シードも手にした。6月のASO飯塚チャレンジドでは1打差の2位とあと一歩と迫るなど、石川遼、黄重坤(韓国)、松山英樹に続く史上4人目の10代Vも射程圏だ。

 その久常の20歳の誕生日は来月9日。猶予はこの試合も含めて4試合となった。10代初のメジャー制覇も懸かるが「状態は上がっている」と自信を持って残り3日間を戦う。

 ◇久常 涼(ひさつね・りょう)2002年(平14)9月9日生まれ、岡山県出身の19歳。3歳からゴルフを始める。津山東中3年の17年に日本ジュニア優勝。作陽高1年時の18年には全国高校選手権を制した。19年に2年間ナショナルチーム入り。20年12月にプロ転向。21年に下部ツアーで3勝。得意クラブは1W。師匠は田渕潔。尊敬する人はサッカー日本代表の久保建英。1メートル75、75キロ。

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