日本ツアーでもっともスリムな安本が自身初の首位 「勇太さんの言い付けだけ守ってます」

[ 2022年8月5日 19:31 ]

<第89回日本プロゴルフ選手権大会2日目>2番、ティーショットを放つ安本(撮影・会津 智海)
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 男子ゴルフの今季国内メジャー第2戦、日本プロ選手権(賞金総額1億5000万円、優勝賞金3000万円)は5日、静岡県三島市のグランフィールズCC(7219ヤード、パー71)で日没サスペンデッドとなっていた第1ラウンドの残りと第2ラウンドを行った。

 第1ラウンドを首位に4打差の23位で終えた安本大祐(35=テラモト)が後半のアウトで自己ベストを1打更新する29を記録するなど第2ラウンドのベストスコア66をマークし、通算7アンダーで自身初の首位に立った。

 出水田大二郎(29=TOSS)、堀川未来夢(29=Wave Energy)、嘉数光倫(32=エナジック)の3人が首位を並走。首位に2打差の7位で第2ラウンドに突注した石川遼(30=CASIO)は1バーディー、2ボギーの72とスコアを落として通算3アンダーの13位に後退した。

 公称は55キロだが、本当の体重は50キロ。日本ツアー一スリムな男・安本が2008年12月のプロ転向後、レギュラーツアー67試合目にして初めて首位に立った。
 
 「その言い付けだけを守ってやってます」

 今月1日に東北福祉大の1年先輩、池田勇太と二人で食事をした。今季は8戦して予選落ち5度。賞金ランクも92位と低迷していたが「下向いてゴルフをするんじゃない。運が逃げるぞ」というツアー通算21勝の偉大な先輩からの“言い付け”でこれまでの渋面を笑顔に。するとゴルフに変化が現れた。

 202ヤードの第2打を6Iでピン右手前5メートルに運んだ折り返しの1番パー5(560ヤード)でイーグルを奪うと、その後も5バーディーを奪って9ホール自己最少の29をマーク。いつの間にかつくり笑顔が心からの笑顔に変わっていた。

 スコアボードは絶対に見ない主義。残り2日間も池田の言い付けを守って自分のゴルフに徹するという。

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2022年8月5日のニュース