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東レ富松崇彰&鈴木悠二 日本一を花道に 30日開幕、黒鷲旗で引退

[ 2022年4月27日 14:26 ]

花道を飾るべく気合の富松(右)と鈴木
Photo By スポニチ

 バレーボールV1男子の東レを長期にわたり支えてきたベテラン2人が、大阪で最後の勇姿を発揮する。富松崇彰(37)と鈴木悠二(35)の両MBは、30日から丸善インテックアリーナ大阪で開幕する第70回黒鷲旗全日本男女バレーボール大会を最後に現役を引退。決勝まで6連戦のハード日程に数多くの出番は確実で、10大会ぶりの日本一奪回で有終の美を飾る。

 いつかは現役を退く瞬間がやって来る。互いに覚悟を決めていたからこそ、気持ちは吹っ切れている。いよいよラストステージ。富松は2年間コロナ禍で大会が中止されていることに触れ「何事もなく参加し、全試合無事消化できた上で優勝できれば。悔いはないですし、今までとやることは変わりません」と静かに本番を待つ。鈴木にとっては初の公式戦が13年前の黒鷲旗。「35歳までやれて満足です。建前は優勝したいですけど、良いサーブが打てたらOK」と表情は明るい。

 富松は内定選手時代からレギュラーとして活躍し、2度のリーグ日本一と3度の天皇杯制覇に貢献。数々のタイトルも獲得し、前人未踏と評されるブロック決定本数1087本の記録を残してきた。一方の鈴木は29歳でOHの定位置を獲得した遅咲きの選手。輝かしき実績はないが、20年にVリーグ機構の選手間投票による「スーパーサブ部門」で1位に選ばれるなど、強烈なサーブを武器に何度もチームを救ってきた。

 現時点で同期のOH米山裕太(37)と東レの歴代最年長選手でもある富松が、長い現役生活を送れた理由について口を開いた。「天狗になっていた」と自負する入団4、5年目。当時の秋山央監督(52=現筑波大男子監督)から「お前にとってその試合は30数分の1かもしれないが、観に来てる人にとっては1分の1。捨てる試合は一つもあってはならない」と指摘されたことだった。以来「毎試合どうやって自分を表現できるか。ひどい負け方でもできることはある」との思いを肝に銘じプレーしてきた。鈴木においても秋山氏の「緊張する場面で出て行くような練習をしていない」というひと言に響き、地道にサーブを磨き続けたからこそ今がある。

 幸いともに体は元気いっぱい。最高のクライマックスをたぐり寄せる。(小澤 秀人)

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