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金丸祐三さん 大阪成蹊大女子陸上部監督として新たな人生「想像を超えていってほしい」 妻と二人三脚

[ 2022年4月27日 06:00 ]

大阪成蹊大女子陸上部の金丸祐三監督と金丸速香コーチ
Photo By スポニチ

 陸上男子400メートルで五輪に3大会連続で出場した金丸祐三さん(34)が、大阪成蹊大女子陸上部の監督として新たな人生を歩み始めた。

 現役引退後の21年4月からコーチを務め、瀧谷賢司前監督の退任に伴って4月1日付で監督就任。このほど、取材に応じ「瀧谷さんの教えが“真似する必要はない。自分の色を出して一からやっていけ”というものだった。常にアップデートしながらやっています」と語った。

 現在の部員は2年生1人と1年生7人。100メートル、200メートルを主戦場とする1年生は全員、金丸監督が昨季に試合会場などに足を運んで勧誘し、西は広島、東は宮城から集まった。現役時代、スタート前にリラックスするために「金丸ダンス」を始めたオリンピアンが大切にしているのが「自立と自律」。練習メニューを与えるとともに選手自身で考えられることを求めており「それがないとスペシャルになれないし、限界を超えられない。自分の想像をどんどん超えていってほしい」と話す。

 そのテーマの根幹にあるのが、自身の経験だ。結果を残せなかった12年ロンドン五輪後に「何かを変えたい」という思いから単身で米国にわたり、フロリダ州立大で2カ月間、練習した。周りの一流の選手たちが必死に追い込む姿に衝撃を受け、特にルームメートだった11年世界陸上走り幅跳び銅メダリストのンゴニザシェマクシャ(ジンバブエ)に驚かされた。

 「100メートルも9秒8で走るンゴニが、ケガもあって苦労しながら朝から晩まで練習していた。それを近くで見ていて“俺より努力してないか?”と。そこから、今まで以上に“このままじゃダメや”という気持ちが強くなった」

 最後の目標とした東京五輪出場はかなわず、20年シーズンで現役から退いた。その引退前から女子陸上部のコーチとして大阪成蹊大から勧誘されており、指導者としての道に進むことを決めた。同じタイミングで、駿河台大で10年間の指導実績がある妻の速香さんもコーチに就任した。

 この4月からは監督、コーチという間柄になった中で「女性の感覚などをアドバイスしてもらっています」と金丸監督。「日本女子の短距離も、男子のように世界へ近づくことは可能だと思う。そこを目指したい」。ともに大学職員としても働きながら、二人三脚で指導していく。(西海 康平)

 ◇金丸 祐三(かねまる・ゆうぞう)1987年(昭62)9月18日生まれ、大阪府高槻市出身の34歳。小学生時代はサッカーをプレーし、中学から陸上を始めて大阪高、法政大、大塚製薬へと進む。400メートルで08年北京、12年ロンドン、16年リオと3度の五輪に出場。日本選手権男子400メートルは05年から11連覇を果たした。20年シーズンで現役を引退し、21年4月に大阪成蹊大女子陸上部のコーチに就任。今年4月に監督就任。

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