×

空手女子形・清水希容 引退回避し“相棒”と目指す世界一「これがないと練習に入れない」

[ 2022年4月27日 07:00 ]

コラム「私の相棒」

ストレッチポールを愛用する清水希容                               

 その人の人生を語る上で欠かせないモノやコトは必ずある。一つのことを極めようと日々奮闘している選手ならなおさら。そんなアスリートらの“相棒”を紹介する。

 東京五輪空手女子形銀メダリストの清水希容(28=ミキハウス)にとって、競技を続ける上で絶対に外せないアイテムがある。それが、ウオーミングアップなどで使用する「ストレッチポール」。日々の練習や試合前、必ずポールの上に乗って呼吸や軸を整え、その日の自分の状態を把握する。東京五輪でも欠かさなかった。

 「これがないと練習に入れない感じで、調子を整えられない。ポールをやらずに入ってしまうと“練習を無駄にしちゃったな”と思うぐらい。本当に、絶対的に必要なもの」

 学生時代、アップに時間を割かずに練習や試合に入っていたこともあり、ケガに悩まされた。卒業後、サポートを受ける森永製菓からポールを紹介され、コンディショニングで使い始めた。ポールに乗ることで、体のゆがみなどが感じられるようになり、ウオーミングアップで修正できるようになった。自然とケガも減り、より空手と向き合えるようになった。

 同じポールを使い続けて、今年で6年目。海外遠征でも必ず持っていく。この4月にはポルトガルで行われたプレミアリーグでも優勝を果たした。だが、東京五輪後は「引退」を考えていた。

 「五輪が終わってからの半年間は、練習しているけど気持ちがうまく戻ってこないような…。それぐらいエネルギーを使う大会で、本当に特別。もしパリがあれば、目指したいと思える舞台だった」

 24年パリ五輪では空手が不採用となったため、2年後に再び同じ場所に立つことはできない。それでも、最終的には競技を続けることを決めた。

 「五輪の年で引退しようと思っていたけど、2位で終わるんじゃなく、もう一度、世界一になってから辞めたい気持ちが強かった。自分の求めている形で、世界の舞台でやりきったと思える瞬間を味わいたい」

 見据えるのは、過去に2度制覇し、来年に開催される世界空手道選手権。“相棒”とともに、再び世界の頂点を極める。(西海 康平)

 ◇清水 希容(しみず・きよう)1993年(平5)12月7日生まれ、大阪府出身の28歳。9歳から空手を始める。14、16年世界選手権2連覇。アジア大会は14、18年に2連覇。全日本選手権は13~19年に7連覇。初めて五輪種目に採用された東京五輪の女子形で銀メダル。東大阪大敬愛高、関大を経てミキハウス所属。1メートル60、57キロ。

続きを表示

「羽生結弦」特集記事

「テニス」特集記事

2022年4月27日のニュース