ラグビー神戸、逆転負け…急逝カンビーに白星届けられず

[ 2022年4月23日 16:03 ]

ラグビーリーグワン1部第14節   神戸32-40東京ベイ ( 2022年4月23日    江戸川区陸上競技場 )

21日、全体練習の終わりに円陣を組む神戸フィフティーン
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 7位・神戸(旧神戸製鋼)は2位・東京ベイ(旧クボタ)に逆転負けし、今季9敗目。新リーグ幕開けのシーズンの負け越しが決まった。

 「毎試合、勝利を目指していますけど今週は何としても勝っている姿を届けたかった。戦う姿勢は見せられましたけど勝てなかった部分は悔やまれます」

 故障の橋本大輝主将(35)に代わってゲームキャプテンを務めたフランカー・橋本皓副主将(28)が無念の表情で試合を振り返った。

 後半20分過ぎまでリードを奪いながら試合時間が残り15分を切って以降はプレーオフ進出へ執念を燃やす東京ベイの猛攻をしのぐことができず。規律の乱れもあって2PG、2トライを許し試合をひっくり返された。既にプレーオフ進出への望みは絶たれた中での東京ベイ戦。去る17日に57歳で急逝したヘッドフォワードコーチ、スティーブ・カンバーランドさんに勝利を手向けようと選手、スタッフ全員がジャージーの袖に喪章を付けて試合に臨んだが、恩師に勝利を届けることはできなかった。

 “カンビー”の愛称で親しまれたカンバーランドさんと同じ2008年に神戸入りした右プロップ山下裕史(36)は故人を「ラグビーのお父さん」と慕ってきた。

 「比較的いいスクラムは組めたかなとは思いますけど、まあ、難しいところですね」

 マイボールのスクラムは11回全て成功。そのうち2度は神戸らしい統制の取れた押し込みで反則を勝ち取った。山下裕が言う「カンビーのレジェンド」をFW8人で体現したが、勝利を手にすることはできず、帰途に就く足取りは重かった。

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2022年4月23日のニュース