日本初上陸、Ⅹゲーム開幕!心那が輪夢が跳んだ回った!!東京五輪の興奮再び

[ 2022年4月23日 05:30 ]

Xゲーム第1日 ( 2022年4月22日    千葉・ZOZOマリンスタジアム )

<Xゲーム第1日>自転車BMXフリースタイル男子パークの予選に臨む中村輪夢(撮影・小海途 良幹)
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 日本初上陸のアクションスポーツの祭典が開幕し、スケートボード・パーク女子では東京五輪銀メダルの開心那(ひらき・ここな、13=WHYDAH GROUP)が予選1位、同金メダルの四十住さくら(20=ベンヌ)が2位で23日の決勝進出を決めた。その四十住が「アクションスポーツの選手にとって五輪と同じくらい大きな試合」と語る大舞台。日本と世界のメダリストやパフォーマーが夢の競演を果たした。

 訪れた観客、何より選手本人がその時間と空間を楽しんだ。東京五輪以来の実戦となった予選を2位で終えた四十住も、屈託のない笑顔でミックスゾーンに登場。「やっぱり緊張する」と話しながらも「日本で初めてのXゲームを楽しめたのが一番。五輪は無観客だったので(有観客は)うれしい」と喜んだ。

 大会にはストリート男子金メダルの堀米雄斗(ミクシィ)や同女子銅の中山楓奈(ふうな、ムラサキスポーツ)ら日本のメダリストが集結。非五輪種目を含めて世界からもトッププレーヤーが来日した。中でも自転車BMXフリースタイル・パークの選手層は屈指で、予選1位の中村輪夢(りむ、ウイングアーク1st)も「五輪よりもレベルが高い。ここで勝てれば自信になる」と五輪5位のリベンジを誓った。

 装飾が質素で、無観客だった東京五輪とは正反対の派手さもXゲームの魅力だ。場内は常にアップテンポの音楽がかかり、場内実況もテンション高め。選手も思い思いのウエアや道具を使用する。桜色のTシャツに、自らプロデュースした着物姿のドクロを描いたボードを使用する四十住は「自分のデッキ(ボード)で出られるのはうれしい。明日は(勝負色の)赤いTシャツを着ます」と話した。

 フィールド内に5つの競技舞台が所狭しと並ぶため、一つ一つの舞台はやや小ぶり。四十住も「飛びにくい。(台が)低すぎて引っかかる」と指摘したが、決勝が行われる23日は最愛の母・清美さんの誕生日。「練習してきた技をフルメークして、金メダルを獲れれば」と、競技生活を支える母への恩返しを誓った。

 ▽Xゲーム 米国の放送局ESPNが主催するアクションスポーツの競技会。1995年に「エクストリームゲーム」として米ロードアイランド州ニューポートで初開催され、翌96年から現名称。米国以外ではこれまでバルセロナや上海で開催されており、千葉がアジアで2度目。賞金額は非公表ながら、数百万円規模とされる。今大会は3競技10種目が行われ、参加選手は90人。選手の平均年齢は24歳4カ月で、10代選手も23人出場する。

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