松森彩夏が2位発進 キャディーの妹の助言で乗った「67」

[ 2022年4月23日 05:30 ]

女子ゴルフツアー フジサンケイ・レディース第1日 ( 2022年4月22日    静岡県伊東市 川奈ホテルGC富士C =6447ヤード、パー71 )

18番、パーパットを決める松森(撮影・西尾 大助)   
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 プロ10年目の松森彩夏(27=スターツ)が5バーディー、1ボギーの67で回り首位に4打差の2位につけた。1メートル70、8頭身のモデル体形で、16年にツアー初優勝。しかしショットの不調で1年で賞金シードから陥落し低迷が続いていた。今季はキャディーの妹・杏佳(きょうか)さん(26)と二人三脚で再起を目指している。黄金世代の高橋彩華(23=東芝)がコース記録に並ぶ8アンダー、63で単独首位に立っている。

 信頼する妹の判断に間違いはなかった。川奈名物の難関、17番パー3。松森は5Iか6Iのどちらで第1打を打つか迷ったが、杏佳さんから「短いクラブでしっかり打った方がいい」とアドバイスされ5メートルのバーディーパットにつなげた。

 松森がキャディーの杏佳さんと川奈をプレーするのは今回が2度目。「最初に回ったのは私がプロになってすぐの頃。その後、妹も選手としてここを回っています。知識もあるので一番心強いし、安心できます」。数年前まで単年登録のプロとして活動していた杏佳さんは17、18年大会で3位に入った経験もある。松森が10番で第2打を右に外し、ボギーを叩いた直後に気持ちを切り替えることができたのもそのアシストのおかげだった。

 「“腐らないで次でバーディーを取る気持ちでいった方がいいよ”と言われました。妹は私が腐っていると“これ食べて”とグミを渡して落ち着かせてくれたりします」。狙い通り11番で9Iの第1打を1メートルにつけバーディーを奪って傾きかけた流れを引き戻した。

 今季は7戦して6試合で予選落ちと不振に陥っていた。だが前週、辻村明志コーチにトップからの切り返しの時に、左足をうまく使えていないことを指摘され修正。さらにパットもボールに近すぎないように構えることで復調のきっかけをつかんだ。「久しぶりに良い位置で2日目を迎えられる。妹が一緒にいてくれるだけで落ち着きます」。 15年大会では最終日の18番で3パットボギーを叩き、優勝した藤田光と1打差2位と悔しい思いをした。今回は頼りになる相棒と二人三脚で難コース攻略に挑む。

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