史上初の東大出身力士誕生へ 須山が新弟子検査受検「日馬富士さんみたいな相撲取りたい」

[ 2022年4月15日 15:45 ]

受検する東京大の須山(日本相撲協会提供)
Photo By 提供写真

 大相撲夏場所(5月8日初日、両国国技館)の新弟子検査が15日、東京・両国国技館で行われ、7人が受検した。東大出身初の力士を目指す須山穂嵩(24=木瀬部屋)は1メートル80、104キロで体格基準(身長1メートル67、体重67キロ以上)をパスした。内臓検査の結果を待ち、初日に合格者が発表される。

 市立浦和高を卒業後1年間浪人、さらに慶大で1年間の“仮面浪人”を経て18年に東大文科3類に入学。「格闘技をやりたいと思っていて、相撲部に行ってみたらおもしろかった」と相撲部の門を叩いた。大学3年時にコロナ禍で稽古があまりできなくなり、「相撲やりたいっていう気持ちがだんだん強くなってきた」とプロ挑戦への気持ちを高めていった。個人戦で目立った実績はないが、国公立の大会や東大が所属するBクラスでは活躍。早大や専大の強豪選手を破ることもあった。

 得意の形は左四つだが「まだできあがっていないのでこれから磨いていきたい」と稽古に精進していく心構え。「日馬富士さんみたいな相撲取りたい」と突き押しにも意欲を示した。

 残り8単位取得と卒業論文の執筆にも取り組んで来春の卒業を目指す24歳は、「これから始まるんだなという気持ち。一日一日頑張ろうと思う」と力士人生の第一歩に力を込めた。

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2022年4月15日のニュース