13歳・香川 あるぞ最年少予選突破 中2天才アマ、1アンダーデビュー「上位いきたい」

[ 2022年4月15日 05:30 ]

男子ゴルフツアー 関西オープン第1日 ( 2022年4月14日    兵庫県 よみうりCC=7180ヤード、パー71 )

<関西オープン第1日>2番、ティーショットを放つアマの香川友(撮影・井垣 忠夫)
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 プロツアー初出場の中学生・香川友(とも、13=千葉・野田一中2年)が6バーディー、1ボギー、2ダブルボギーの70で回り、1アンダーの60位と上々のスタートを切った。伊藤誠道が09年KBCオーガスタで記録した14歳21日を更新する史上最年少13歳258日での予選突破へ好機を迎えた。阿久津未来也(27=六甲国際GC)がツアーでの自己ベストを1打更新する63をマークし、8アンダーで自身初の首位に立っている。

 年齢差53。ツアー通算30勝の“レジェンド”倉本とのラウンドにも香川は萎縮することなく伸び伸びプレー。「あんまり緊張はしなかったです」。126人が参加した今大会のアマチュア予選会をトップ通過した実力を、初のプロツアーでも堂々と発揮した。

 1番で5メートルのバーディーパットを沈め、幸先のいいスタートを切ると5、8番でも5メートルのバーディーパットを決めるなど5アンダーまでスコアを伸ばし、首位に並ぶ場面も。第1打を右OBした16番など終盤に2つのダブルボギーを叩き、首位争いからは後退したが、目標の予選通過(60位タイ)は圏内。「悪いところは別にないです」とミスにうなだれることなく「予選を通って上位にいきたい」と勝負の2日目へ気持ちを切り替えた。

 「素晴らしい感性」。香川のゴルフを間近で見た倉本が絶賛したのはショートゲーム。10番ではラフから40ヤードを80センチ、11番ではフェアウエーから30ヤードを30センチに寄せてパーをセーブした。キャディーを務める父・正宏さん(50)が「キャリーで285ヤードを超える」という飛距離も魅力だが、香川が「好き」と目を輝かせるアプローチも大きな武器だ。“本物”を学ぼうと5歳の時には米ツアーを現地で観戦。練習日からフィル・ミケルソンに密着して代名詞のロブショットの打ち方を研究したこともあった。

 小6だった20年には7585ヤード、パー72で行われたミニツアーでプロの部優勝者と同じ67をマークしてアマチュアの部優勝。天才小学生としてテレビ番組でも注目された。アマチュア規定が改定された今年から明治安田生命など6社がスポンサーについているというから驚きだ。ジュニア競技には参加せず、プロの世界で腕試し。夢のマスターズ制覇へ香川は独自路線を歩んでいる。

 【香川 友(かがわ・とも)】

 ☆生まれ 2008年(平20)7月31日生まれ、千葉県野田市出身の13歳。

 ☆サイズ 1メートル70、95キロ。昨年より身長は6センチ、体重は5キロ増。

 ☆ゴルフ歴 1歳から父・正宏さん経営のゴルフ練習場でプラスチックのクラブで遊んでいた。レディースティーからパープレーで回るようになった小2年時にプロになることを決意。同3年時から東京・杉並学院高で石川遼らを指導した吉岡徹治氏に師事。ベストスコアは62。

 ☆ウエッジ・マニア コレクションは約100本。58度のSWは自分でソールを削って調整した。

 ☆好きな選手 フィル・ミケルソンと松山英樹。

 ☆スポーツ歴 ゴルフ以外にサーフィン、スケートボード。

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