熊本地震から6年、地元凱旋の上田桃子が2週連続V誓う「熊本人として前に進んでいきたい」

[ 2022年4月14日 16:09 ]

<バンテリンレディス練習日>16番、ティーショットを放つ上田桃子(撮影・岡田 丈靖)        
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 女子ゴルフのKKT杯バンテリンレディースは15日、熊本空港CCで開幕する。2週連続優勝がかかる通算17勝の上田桃子(35=ZOZO)が地元に凱旋し、会見。「疲労が溜まっていて昨日まではボールが飛ばなかった。きょうはいつも通り。3年ぶりの有観客開催ですし、今の自分の姿を見てもらいたい」と意気込んだ。

 4月14日。この日は16年の熊本地震からちょうど6年。上田によれば震災後、グリーンを含め、コースの形状にも変化があったという。街を見渡しても復興が進んでいる地域、まだ復興が遠いエリアがあり「難しい問題。阿蘇の方をみれば、あぁと悲しく思う場所もある。毎年、1歩ずつ進むことが大事。熊本人の1人として前に進んでいきたい」と神妙に話した。

 思い入れの強いKKT杯バンテリンレディース。07年には前身のライフカードレディースで初優勝、一方、震災翌年の17年には優勝へ気負う余り、プレーオフの末、2位に甘んじた。熊本空港CCは実家から車で30分の距離。ジュニア時代から毎週末にプレーし、高校時代には3年間、キャディーのアルバイトもしていた。怖さ、難しさを含め、誰よりも熟知している。

 「07年の優勝は何も怖いものなしで行くんだという気持ちだけで出来た優勝。逆に震災後、プレーオフで負けた17年は優勝したい気持ちが強過ぎました。07年の優勝はもう昔過ぎて…。そろそろ上書きしないと」。

 35歳の上田は特別な大会での2週連続Vに照準を定めた。

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2022年4月14日のニュース