沙羅 W杯最終戦は7位、年間総合5位 現役続行は「明確な答え出せない」

[ 2022年3月15日 05:30 ]

W杯ジャンプ女子個人最終第19戦で飛躍を終えた高梨
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 ノルディックスキーのW杯ジャンプ女子は13日、ドイツ・オーベルホフで個人最終第19戦(ヒルサイズ=HS100メートル)が行われ、今季3勝の高梨沙羅(クラレ)は1回目88メートル、2回目は96メートルを飛び、249・3点の7位。年間総合は5位だった。ウルシャ・ボガタイ(スロベニア)が、2回目に100メートルを飛ぶなど277・4点で優勝した。マリタ・クラマー(オーストリア)が総合優勝。伊藤有希(土屋ホーム)は14位、勢藤優花(北海道ハイテクAC)は22位、岩渕香里(北野建設)は28位だった。

 激動のシーズンが終わった。北京冬季五輪混合団体でのスーツ規定違反による失格、その後の周囲からの励ましとW杯復帰――。高梨は「精神的にも強くなってこられたかと思う。競技はもちろんだが、人生においても糧になるものを勉強させてもらった」と、かみしめるように言った。復帰後の6戦で2勝も個人総合は自己最低の5位。来季への意気込みを問われ、「今後のことはしっかり自分の中でも考えて、周りの人たちとも話し合いをしないといけない。明確な答えは出せないのが現状」と慎重に言葉を選んだ。

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