中島 初のオーガスタ攻略へ攻める、ドロー有利も持ち球フェードで「戦える」

[ 2022年3月15日 05:30 ]

マスターズの招待状を手にする中島(日本ゴルフ協会提供)
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 米男子ゴルフの今季メジャー初戦マスターズ(4月7~10日、ジョージア州オーガスタ・ナショナルGC)に初出場するアマチュアの中島啓太(21=日体大3年)が14日、オンライン取材に応じた。松山英樹(30=LEXUS)、金谷拓実(23=Yogibo)とともにゴルフの祭典に挑む21歳は、ドローが有利とされるオーガスタを、持ち球のフェードで攻略する覚悟を決めている。

 初のマスターズ。あえて目標は決めない。11年の松山に続くローアマの期待もかかるが中島は「順位的な目標を決めるのは好きではない。自分ができた準備を100%マスターズで発揮することに集中したい」と話した。

 1月のソニー・オープン(ハワイ州)を41位で終えて帰国。その後はナショナルチームのガレス・ジョーンズ・コーチに動画を送りリモートで指導を受けてスイング改造に取り組んだ。

 米国に同行するジョーンズ氏とはコースの情報を共有。オーガスタをイメージしながら練習している。左ドッグレッグのホールが多くドローヒッターが有利とされるが「コーチからは本当にドローボールが必要なのは4、5ホールで、あとは持ち球で戦えるとアドバイスをもらった。自分の持ち球を信じてプレーする」ときっぱり。持ち球のフェードで攻め抜く覚悟を示した。

 個性豊かな18ホールの中でも「アーメンコーナー」にある12番でのプレーを心待ちにしている。距離は短いが、グリーン手前に小川が流れ、風の読みが難しいパー3。20年最終日にはタイガー・ウッズ(米国)が池ポチャ3発で10を叩いた。中島は「一番楽しみにしている。いいショットを打てたらいいなと思う」と声を弾ませた。

 昨年11月のアジア太平洋アマチュア選手権で初優勝し、オーガスタ行きの切符を獲得した。日本人アマチュアでマスターズに出場するのは松山、金谷に続き3人目。21歳は「松山さんと出られてうれしいし、ナショナルチームで一緒に活動した金谷さんと出場できるのは特別な思いがある。練習ラウンドをできればマスターズの舞台で感動すると思う」と先輩2人とのラウンドを熱望した。

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2022年3月15日のニュース