NBAネッツに5万ドルの罰金 ワクチン未接種のアービングがロッカールームに入ったため

[ 2022年3月15日 10:31 ]

13日のホームゲームをコートサイドで観戦していたネッツのアービング(AP)
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 NBAは14日、ニューヨーク市ブルックリンに本拠を置いているネッツに対して5万ドル(約590万円)の罰金を科した。

 13日のホームゲーム(対ニックス)のハーフタイムに、新型コロナウイルスのワクチン未接種のカイリー・アービング(29)が、選手やスタッフのいる本拠地バークレイズ・センターのロッカールームに入ったためで、異例の処分となった。

 ニューヨーク市では感染防止対策を大幅に緩和。室内でのマスク着用の義務を撤廃し、試合を観戦するファンもワクチン接種を証明する必要がなくなっていた。

 しかし室内業務の周囲に従業員がいるケースでは依然として1回の接種が必要。アービングはニックス戦でベンチ裏の客席に座って観戦していてここまではファンと同等の行為として認められていたが、ロッカールーム内は“職場”と判断されて処分の対象になった。

 アービングはニューヨーク市の方針に伴い、ネッツのホームゲームと、同市を本拠にしているニックス戦ではユニフォームを着ることができず、ロードゲームだけに18試合出場。ホームゲームでは今季初めてのチーム帯同となったが“禁断のエリア”に足を踏み入れたことでネッツは罰金を支払うことになった。

 ニックス戦で今季自己最多の53得点をマークしていたケビン・デュラント(33)は試合後、ニューヨークのエリック・アダムス市長(61)に対して「ワクチン未接種の人がアリーナにいることができるのに、選手がプレーできないというのはおかしい」と猛反発。ただしこの日になって、ネッツ側を通し「この2年間、規則や義務の内容が変わってニューヨークの人たちは困惑しました。この事態に直面していた市長の判断は尊重します。不満があるからといって、地域と常に協力していくという私の姿勢に変わりはありません」という声明を発表している。

 ネッツは今季35勝33敗で東地区全体の8位。ホームゲームはあと9試合残っている。

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2022年3月15日のニュース