大栄翔 照ノ富士キラー!通算4個目金星、大関&横綱連破で昨年V場所再現の予感

[ 2022年3月15日 05:30 ]

大相撲春場所2日目 ( 2022年3月14日    エディオンアリーナ大阪 )

<大相撲春場所2日目>照ノ富士(左)を破った大栄翔(撮影・後藤 正志)  
Photo By スポニチ

 荒れる春場所だ。結びで東前頭筆頭の大栄翔が横綱・照ノ富士を送り出し、通算4個目の金星を獲得した。大関、横綱を連破した勢いに乗り、昨年初場所以来2度目の優勝を狙う。新大関の御嶽海は宇良を押し出して連勝スタート。カド番大関の正代、貴景勝はともに敗れた。

 “満点”と胸を張れる内容ではなくても、金星をつかんだ。第一人者に土をつけた大栄翔は「勝てたことは本当にうれしい」と話しながらも、反省の言葉を加えた。「立ち合いで全然当たれなくて下がってしまった。あれでは、なかなか勝つことは厳しいと思います。これからは」と言った。

 立ち合いは横綱の圧力をまともに受けた。俵の手前から左へ回り込んで体勢を立て直し、相手に息つく暇を与えず逆襲。相手を左半身に追い込み一気に勝負を決めた。「思い直して、しっかり前に攻められたのは良かった。体が動いているのかも」。昨年秋場所9日目は無傷8連勝の新横綱・照ノ富士に土をつけた。敗れた前2場所も土俵際へ攻め込んでおり、横綱相手に2勝2敗の好相性。本人は「全ての力を出し切って胸を借りるつもりでやっているので。自分でも不思議というか…自信になります」と攻略法を明かさなかった。

 初日に大関・正代を一方的に押し出しており上位陣を連破。「流れが良くなるし、いい気持ちで“イケる”と思える。プラスに考えたい」と声が弾んだ。土俵下で見届けた高田川審判長(元関脇・安芸乃島)は「久しぶりに期待できそう」と大栄翔の進撃を予感している。西前頭筆頭だった昨年初場所は初日から大関を3連破するなど7日目までに役力士を総なめにし、13勝2敗で初優勝を飾った。本人も「あの時も前半良かったので…」と当時の感触を思い返しつつ「一日に集中していきます」。無心で突き進んだ先に2度目の賜杯が待っている。

続きを表示

この記事のフォト

2022年3月15日のニュース