「ワリエワ五輪OK」のCAS裁定を米オリンピック委員会は批判「失望した」

[ 2022年2月14日 16:14 ]

ワリエワ(撮影・小海途 良幹)
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 昨年12月のドーピング違反が判明したフィギュアスケート女子のカミラ・ワリエワ(15、ロシア・オリンピック委員会=ROC)の北京冬季五輪出場継続を認めたスポーツ仲裁裁判所(CAS)の裁定に、米国オリンピック・パラリンピック委員会(USOPC)のサラ・ハーシュランドCEOが反発した。「決定に失望した」とコメントし、「アスリートは自分たちが公平な競技場で競技していることを知る権利がある。残念ながら、この決定はその権利を否定した」と批判。「これはクリーンなスポーツに対するロシアの体系的かつ包括的な軽視の新たな章だ」と言い切った。

 ドーピング違反判明のワリエワを暫定資格停止としたロシア反ドーピング機関(RUSADA)は、異議申し立てを受けて処分を解除。この決定を不服とした国際オリンピック委員会(IOC)、世界反ドーピング機関(WADA)、国際スケート連盟(ISU)がCASへ提訴したが、CASは16歳未満のワリエワが保護対象で、昨年12月の検査結果の報告が遅く、五輪期間中は陽性反応を示していないことなどを理由に却下していた。

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