日の丸飛行隊エース陵侑 3つ目メダルへ決意新た、一大会での日本勢最多タイ 14日ジャンプ団体戦

[ 2022年2月14日 05:30 ]

メダル授与式で銀メダルを掲げて笑顔の小林陵侑(AP)
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 北京五輪ジャンプ男子個人でノーマルヒル金、ラージヒル銀の2つのメダルを獲得した小林陵侑(25=土屋ホーム)が14日、団体戦に臨む。一大会で3つのメダルを獲得すれば、98年長野五輪のジャンプ船木和喜(46)、18年平昌五輪のスピードスケート高木美帆(27)に並ぶ冬季五輪の日本勢最多。13日にはラージヒルのメダル授与式で2つ目のメダルを手にし、決意を新たにした。

 男子個人ラージヒルの“激闘”から一夜明け、張家口で行われたメダル授与式。小林陵は今大会自身2つ目となるメダルを晴れやかな表情で手にした。「こういうセレモニーなので特別な気持ち。楽しいです」。個人2戦とアクシデントを乗り越えて4位となった混合団体を終え、残すは男子の団体戦のみとなった。「どこの国も強いので、また凄い戦いになると思うが、チームで(メダルを)獲れれば盛り上がる」と自身3つ目となるメダルを意識した。

 25歳の大黒柱の活躍に日本チーム全体が引っ張られて調子は上がっている。個人ラージヒルで小林陵に次いで、日本勢2番手の15位だった佐藤幸椰(雪印メグミルク)は、「これだけ強いエースがいる。日本チームとしての目標もある。陵侑選手の足を引っ張らないように頑張ります」と笑みを浮かべ、気を引き締めた。小林陵と同じ25歳の中村直幹(フライングラボラトリー)は「(小林陵を)本当に尊敬する。ジャパンチームのジャンプの完成度は、もっと上がってくると思うし(メダルの)可能性は十分にある」。個人戦で2つのメダルを獲得したエースの奮闘がチームのムードを高めている。

 2大会ぶりのメダルを目指す日本は、今季W杯の団体戦で5、2、3位と十分に表彰台を争える位置にいる。小林陵は1大会3つ目のメダルを獲得すれば、大先輩の船木らと並んで日本勢冬季最多。偉業に挑むエースは「それぞれ悔いのないようなパフォーマンスができればいいかなと思う」と前を向いた。

 ≪兄・潤志郎「ラージの方が飛びやすい」≫兄・潤志郎(雪印メグミルク)は個人でノーマルヒル27位、ラージヒル24位。「ラージの方が飛びやすいので2本そろえることができればと思う」と団体戦を見据えた。弟・陵侑がメダル2つ獲得の活躍に「めちゃめちゃデカい。男子ジャンプが今まで陰に隠れていたが、凄いんだぞというのを見せられた。このまま団体戦でもメダルを獲って帰れれば」と意欲を示した。

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