新種目のボブスレー女子1人で米国のハンフリーズが優勝 2カ国の代表で金メダル獲得は女子初

[ 2022年2月14日 15:06 ]

北京五輪第11日 ( 2022年2月14日    延慶国家スライディングセンター )

ボブスレー女子一人乗りで優勝した米国のハンフリーズ(AP)
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 北京大会の新種目となったボブスレー女子一人乗り(MONOBOB)では、米国のケイリー・ハンフリーズ(36)がチームメートの2位イレイナ・マイヤーズテイラー(37)に4回合計で1秒54の大差をつけて優勝。同選手は2010年のバンクーバー大会と14年のソチ大会では2人乗りでカナダ代表として優勝しており、五輪史上初めて異なる国の代表で金メダルを獲得した選手となった。

 その人生は波乱万丈。英国とカナダのボブスレー選手だったダン・ハンフリーズ(41)と結婚したものの2014年に離婚しており、18年には「コーチから精神的苦痛を受けた」としてカナダ・ボブスレー連盟を提訴し、同国から離れて競技活動を続けていた。19年に米国のボブスレー選手だったトラビス・アームブラスター(37)と再婚し、昨年12月に米国の市民権を取得。高らかに米国の国歌(星条旗)を歌ったハンフリーズは「年齢を重ねてようやくわかってきました。人生は何が起こるかわからないということを…。でも障害を乗り越えることに全力を注ぎました。大切なのは自分との戦いに負けないことです」と胸を手で叩いて感無量の面持ちだった。
 
 なおハンフリーズは18日と19日に行われる女子2人乗りにも出場する。

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