安全性の向上?聞かなくなったサイレン音

[ 2022年2月14日 05:30 ]

 【北京日記】開幕前、よく交わされた会話。「うちのホテル、昨日、出たんだよ…」「そっちもか…。こっちは2日前の深夜だった」。幽霊ではない。コロナ陽性者や濃厚接触に該当した人を乗せる救急車のサイレン音だ。

 記者は1月29日に北京入り。空港に到着すると、まずはPCR検査を行い、専用シャトルで宿泊ホテルへ。陰性が確認されるまで各部屋で待機となり、陽性の場合は救急車で隔離専用のホテルに運ばれる流れ。入国の水際で陽性者が出ると、航空機の席なども追跡して濃厚接触者を特定しているという。

 外部との接触を遮断したバブル下での五輪。毎日のPCR検査が義務付けられ、毎朝、唾液採取のため口を大きく開けることも慣れてきた。そういえば、あのおぞましいサイレン音も開幕後は全く聞かなくなった。時間の経過とともに安全性が増していると信じたい。(大和 弘明)

続きを表示

スポーツの2022年2月14日のニュース