銅メダリストの森重が感じた「見えない力」 天国にいる母の写真を見て出陣「喜んでいるんじゃないか」

[ 2022年2月12日 20:15 ]

北京五輪第9日 ( 2022年2月12日 )

森重航(AP)
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 スピードスケート男子500メートルで銅メダルを獲得した森重航(21=専大)が囲み会見で、表彰台に立てた要因、亡き母への思いなどを語った。

 <森重航と一問一答>

 ――ナショナルチームの練習が生きたか。
 「ナショナルチームでは、細かくデータ分析をされていた。これを目標に次は頑張ろう、と。具体的な明確な目標があったので、モチベーションにつながった。1回1回の練習で自分の限界値を超えようというイメージができた。それが身体能力のアップ(につながった)。映像分析とかもあったので、技術改善に生きていた」

 ――初出場初表彰台は誰に伝えたい。
 「今、伝えたいのは親と兄弟と、地元でたくさん応援いただいた(人たち)。兄弟と親にすぐ報告したい。

 ――4、8年後、さらに上を目指したいか。
 「そうですね。こうして五輪の舞台に立てて、具体的なイメージとか明確な目標というか、リンクとか味わえた。4年後、8年後には金メダルを目指せるように4年間かけて、そこを目標にやっていきたい」

 ――レースについて。
 「一つ目は落ち着いて、いつも通りできた。そこからバックストレートで前をしっかり追えて、インコーナーで自分の持ち味を出せて、加速しながらコーナーをできたので満足かな、と思う」

 ――地元への思いを。
 「地元はたくさん盛り上げてくれた。ポスターとかも作ってくれて、メッセージを見て、結果で返せるようにという気持ちでやっていた。3位という結果を届けられて良かった」

 ――お母さんへの思いは。
 「ホテルを出る時に“行ってきます”という意味で写真を見てきた。こういう結果を届けられて、喜んでいるんじゃないかと思う」

 ――写真は携帯に入っている?
 「はい。携帯と、くださった新聞と。“行ってきます”とホテルを出てきたので。帰ったら、しっかり報告したい」

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