高木美帆&菜那、再出発!「まずホッとしています」 連覇狙う団体追い抜きは五輪新記録で準決勝へ

[ 2022年2月12日 17:38 ]

北京五輪第9日 スピードスケート女子団体追い抜き ( 2022年2月12日    国家スピードスケート館 )

スピードスケート女子団体追い抜きに出場した日本チーム。先頭は高木美帆 (AP)
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 スピードスケートの女子団体追い抜き(パシュート)は、12日に1回戦を行い、連覇を狙う日本は第1組で登場。開催国の中国と同走で、2分53秒60で滑り終えて、いきなり五輪新記録をマークした。これまでの五輪記録は、18年の平昌五輪で日本が記録した2分53秒89だったが、1回戦で早くも更新した。

 これにより日本は1位通過。ライバルのカナダが2位、オランダが3位と続いた。4位はROCで、日本は15日の準決勝でROCと対戦することが決定。決勝も同日15日に行われる。

 日本は高木美帆、佐藤綾乃、高木菜那の3選手でスタートし好発進。得意にしていた7日の女子1500メートルでは、18年平昌王者のイレイン・ブストに及ばず、無念の銀メダルに終わった高木美帆(27=日体大職)も、チームをけん引した。

 高木美帆は「まだ評価するのは難しいが、順当に進められたのは、まずホッとしています」と1位通過に一安心した。佐藤は「今年からきょうまで本当に色々な作戦を練って試して、うまくいったもの、いかなかったものあったんですが、きょうはとにかく予選1位通過をすることが目標だった。まだ終わっていないが、ベストのレースはできた」と話し、高木菜那は「カナダとコンマ3しか、差がないということで、自分たちも出し切ったレースをしての差なので、まだまだ改善点はある。見つけながら、次につなげたい」と次戦を見据えた。

 高木美帆は7日の女子1500メートルで金メダルを獲得できなかった。「レース直後は悔しくて、ほかのことを考える余裕がなかった」というほどのショックを受けたが、気持ちを切り替えて、残り3種目での再出発を切った。8日は主に休養に充て、選手村でゆっくりと自分の時間を持った。これまでの競技生活を振り返り、女王ブストへの感謝の念も抱き「私のスケート人生で、初めてかっこいいなと思った選手。そういう選手と長い間、戦えたことは大切な宝物」と、改めて敬意を表した。8日夜のメダル授与式には「晴れやかな気持ち」とすっきりした表情を見せていた。今後は13日に500メートル、15日に団体追い抜き準決勝と決勝、17日に1000メートルが控えている。

 また、7日の女子1500メートルで中国選手と接触し、不本意なレース内容だった高木菜那も、気持ちを切り替えて再出発となった。

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