【二所ノ関親方 真眼】これぞ大関候補!攻めの意識が出ていた御嶽海

[ 2022年1月13日 05:30 ]

大相撲初場所4日目 ( 2022年1月12日    両国国技館 )

明生(右)を押し出しで破る御嶽海(撮影・郡司 修)
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 場所前の展望で、御嶽海にはもっと自分を出して臨んでほしいと指摘しました。ここまでの4日間は、そういった姿勢が出ている内容だと思います。

 明生戦は取り直し後の一番が素晴らしかった。攻めの意識が出ていたし、5日目以降につなげることができたという意味では2番取って良かったのではないでしょうか。この相撲を取り続けてほしいし、これぞ大関候補の相撲でした。

 15日間集中力を維持することの難しさは自分も経験しているから、よく分かります。御嶽海はときに淡泊な面をのぞかせ、別人のようになる。自分の大関時代に似ているなと思うこともありますが、大関に上がりたいのなら自分からつかみとるという信念を貫かないと成就できません。技術論というより精神論ばかりを述べていますが、大関級の器に異論はないでしょう。相手に合わせる相撲だけでなく自ら大きく前へ踏み出す。勝負の時だからこそ、新境地で殻を突き破ってほしいものです。(元横綱・稀勢の里)

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