ウィザーズGMが復帰の八村を語る 「非常に知性的で面白い男」 共通の趣味はアニメ!?

[ 2022年1月13日 18:47 ]

ウィザーズのシェパードGM(撮影・杉浦大介通信員)
Photo By スポニチ

 NBAウィザーズのトミー・シェパードGM(52)が12日、本拠地ワシントンで行われたマジック戦の前にインタビューに応じた。今季開幕から欠場が続き、戦列に復帰したばかりの八村塁(23)の現状や自身との関係、プレーオフを目指して奮闘するチームの状況について語った。

 ――復帰後の八村のプレーをどう見ているか。

 「まだ本来の状態に戻る途上にいると思いますが、塁がまたチームに貢献してくれていることを本当に喜ばしく感じています。塁は複数のポジションをガードでき、得点力、シュート力、パス力も備えているので、彼が入ると私たちはより多才なチームになります。私たちがやろうとしていることを完璧に適応する選手と言えるでしょう。ただ、(ベストの状態に戻るには)もう少し時間がかかるとは思います」

 ――動き自体が力強いことに多少の驚きはなかったか。

 「塁は復帰までに多くの時間を練習に費していました。コートに立つまでに良い練習ができていたのです」

 ――しばらく実戦から遠ざかっていたが、コミュニケーションは円滑だったのか。

 「(コミュニケーションは)毎日とっていましたよ。彼は“マイ・ガイ”。本当にいい男です」

 ――復帰戦後、八村は“トミー”と名指しで、そのサポートに言及していた。これほどの信頼関係を構築できた鍵は。

 「私たちは長い時間をかけてお互いを知り合ってきました。私はこのチームのすべての選手を大切に思っていますが、私は塁に会うために日本に足を運び、中国にも行き、彼のカレッジ時代から多くの時間を一緒に過ごしてきました。本当に長い時間を共有したのです。共通の友人がたくさんいたのも助けになっているのでしょう。彼は非常に知性的で、面白い男でもあります。笑うのが大好きで、私とは共通の興味もあります」

 ――共通の興味とは。

 「日本にいるときに彼はいろいろとアニメについて教えてくれました。私にとっては新しい世界ではありましたが、私の子供たちもアニメが大好きで、その知識を分かち合ってくれました(注・ここでアニメの写真を探すが、見つからず)。また、彼はリアリティー番組が大好きなのも面白いですよね。本当にいい男なんです」

 ――(開幕からの欠場について)「休息が必要だった」と話していて、復帰後の八村は笑顔が目立つ。ここでのブランクはポジティブに働くと思うか。

 「そのことに関して、何が起こっていたかなど、私は話したくはありません。ただ、言えるのは、人は皆、それぞれのレースを自分のペースで走るのだということ。みんな1日ごとに自身のやるべきことに対処していきます。彼に関してもそれは同じです」

 ――後半戦では何を成し遂げてほしいか。

 「毎日、ハッピーでい続けてほしいですね。そして、日々向上してほしい。彼がこのチームに完璧にフィットすることは分かっています。プレータイムは徐々に増えるでしょう。トレーニングキャンプを欠席するというのは重大なことで、シーズン半分を休むと追いつくのは難しいものです。ただ、彼はこのチームにもう3年も属していて、ブラッドリー(ビール)、ハウル(ネト)、ブライアント、ダビス(ベルターンス)らと一緒にどうプレーすれば良いかも分かっています。少し時間をかければ、良いプレーができるようになっていくでしょう」

 ――チームは(11日時点で)21勝20敗の勝ち越し成績で前半戦を折り返した。向上の要因は。

 「チームの層が厚くなったことが大きかったですね。経験豊富な選手がチーム内に増えました。優勝経験のある選手や、勝利を手にしてきた選手たちが加わり、チームの核であるブラッドリーを助けてくれています。クーズマ、ポープ(コールドウェル・ポープ)、ハレルといった選手たちの存在は、塁、デニ(アブディヤ)、コリー(キスパート)、ブライアント、ギャフォードといった若手にとっても助けになるでしょう。みんな30歳以下の若いチーム(注・10日間契約選手は除く)ですが、それでもベテランと若手のバランスが良くなったのが大きかったと思っています」

 ――離脱者も出たが、乗り越えてきた。

 「これまでさまざまな経験をしてきました。Covid-19は難関でしたが、リーグ全体が経験していることです。容易ではないですが、選手だけでなく、レフェリーや関係者まで含め、みんなが健康を保ち、前に進めることを願っています」

 ――このチームにとって、今季に達成したい目標は。

 「もちろんプレーオフ、ポストシーズン出場は果たしたいですが、それと同時に向上し続けることが目標です。それこそが最も大事なこと。今季は毎日、前に進んでいると感じられており、それはエキサイティングなことです」

続きを表示

この記事のフォト

2022年1月13日のニュース